理学療法士として働く中で、
「もっと時間が欲しい」と思うことはありませんか?
患者対応、記録作業、学会発表の準備など、
限られた時間で多くのタスクをこなすには効率化が不可欠です。
そこで、
今回は筆者が実践する「時間レバレッジ」をかける7つのポイントをご紹介します。
これを活用すれば、患者ケアの質を保ちながら、
自分の時間も確保できるヒントが見つかるはずです。
1. アウトソーシングする:他人や仕組みに任せる
すべての業務を自分で抱え込まず、
他人や仕組みに任せることで、
時間を確保できます。
理学療法士の業務でもアウトソーシングが役立ちます。
たとえば、
リハビリの予約管理を補助スタッフに任せたり、
書類の作成支援ツールを利用することで、
自分は患者対応や専門的な業務に集中できます。
院内でこれを実践し、
患者対応にかける時間を確保しながら、
教育や研究活動も並行して行うなどです。
2. エージェント化する:自分の分身を育てる
エージェント化とは、
自分の代理人となる存在を育てることを指します。
たとえば、同僚や後輩に教育を施し、
自分と同じように業務を進められるスキルを持たせることで、
自分の時間を解放することができます。
筆特に新人理学療法士を育成する際に
エージェント化を活用しています。
具体的には、
評価の基準や治療計画の立て方をしっかりと教え、
徐々に一部の患者を任せることで、
自分は難しいケースや院内プロジェクトに集中できる体制を整えるなどです。
3. 1回で済ませる:仕組化とルール化で効率化
同じ作業を何度も繰り返すのは非効率です。
そこで、
業務を仕組み化したりルール化したりして、
1回の作業で済むように工夫します。
たとえば、
患者の評価や進捗管理をテンプレート化し、
治療記録をスムーズに作成できるようにしています。
また、教育資料や説明内容を標準化することで、
すべての患者に同じ質の情報を提供しながら時間を削減できます。
この方法を活用すれば、
忙しい中でも効率よく仕事を進めることが可能です。
4. 籠る:コミュニケーションを遮断し集中する
理学療法士の業務では、
常に患者や同僚とのコミュニケーションが求められますが、
重要な業務に集中する時間も必要です。
「籠る」ことで、
特定のタスクに専念し、
短時間で高い成果を得ることができます。
例えば、学会発表の準備や資料作成を行う際には、
一定時間オフィスや自宅で集中する時間を確保し、
他の業務を一時的に遮断します。
この「籠る時間」を作ることで、
効率よく質の高い成果を生み出しています。
5. 金で解決する:希少な時間を買う
「お金で解決する」という言葉には抵抗を感じるかもしれませんが、
理学療法士としての時間を最大化するためには、
賢く利用する価値があります。
たとえば、
書籍やセミナー動画を購入することで移動時間を省略したり、
業務用の便利ツールを導入して記録作業の負担を軽減したりすることで、
貴重な時間を生み出すことができます。
こうした工夫によって、
患者ケアにより多くの時間を割くことが可能になります。
6. ECRSを活用する:やめる・統合する・変える・単純化する
ECRS(Eliminate:やめる、Combine:統合する、Rearrange:やり方を変える、Simplify:単純化する)は、
無駄を省くフレームワークです。
これを理学療法士の業務にも応用できます。
たとえば、
患者の評価プロセスを単純化することで、
記録作業を効率化する工夫が可能です。
また、
複数の患者で同じリハビリプログラムを活用できる部分を見つけ、
統合することで業務負担を軽減することができます。
7. 時間の缶詰を作る:希少な時間を守る
「時間の缶詰を作る」とは、
余裕のある時間を前もって活用し、
忙しい時間帯の負担を軽減することです。
たとえば、
繁忙期に備えて事前に
患者説明用のテンプレートを用意しておくことで、
忙しい日でもスムーズに業務を進めることが可能です。
この考え方は、
患者対応だけでなく院内プロジェクトの効率化にも応用できます。
限られた時間を最大化するために
理学療法士の仕事は多岐にわたり、
時間がいくらあっても足りないと感じることも多いでしょう。
しかし、
今回ご紹介した7つの方法を実践すれば、
時間を効率的に活用し、
患者ケアの質を向上させると同時に、
自分の負担を軽減することが可能です。
ぜひ、
これらの方法を日常の業務に取り入れ、
理学療法士としての活動をさらに充実させてください。
この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。