多くの人が悩んでいる「先延ばし」。やるべきことをリストに書き出しても、何度もそのまま放置してしまう経験はありませんか?「いつかやろう」が何日も続き、結局手つかずで終わる……。今回は、この「先延ばしグセ」を克服し、やりたいことを効率よく進めるための方法を解説します。
1. 自分の「最適な時間」を見つける
すべての時間が同じように生産的というわけではありません。自分が最もエネルギーに満ちている時間帯、いわゆる「パワー・アワー」を見つけ、それに合わせて重要なタスクをスケジュールすることが鍵です。
例えば、午前中は集中力が高まる人が多いため、難しい作業や思考を要するタスクをこの時間帯に配置しましょう。一方で、疲れを感じる午後は軽作業やルーチンワークに適しています。
ヒント:
- 「この作業をするのに一番良い時間はいつ?」と自問してみる。
- 無理に低エネルギーの時間帯に大事なタスクを詰め込まないこと。
2. 「曜日ごとのテーマ」を決める
毎日違う種類のタスクに取り組むと、気持ちの切り替えに時間がかかります。そこで、曜日ごとにテーマを設定すると効率がアップします。
例えば:
- 月曜日: メールや事務作業の日
- 火曜日: 新しいプロジェクトやアイデア作成の日
- 水曜日: チームとのミーティングや研修準備の日
特定の曜日に特化することで、余計なエネルギーを使わずスムーズに取り組めるようになります。
3. 先延ばしの原因を特定する
先延ばしを防ぐには、まず「なぜ先延ばししてしまうのか」を理解することが大切です。心理学者ティモシー・A・ピッチェルによると、先延ばしの主な原因は次の7つです:
- 退屈
- イライラ
- 難しさ
- 曖昧さ
- 体系化の欠如
- 内的報酬の欠如(達成感がない)
- 有意義でないと感じる
これらに該当する場合、具体的な対策を講じることで、やる気を引き出すことができます。
4. 具体的な解決策を実行する
以下の表を参考に、タスク別の先延ばし要因と解決策を確認してみましょう:
課題 | 先延ばしの要因 | 対策例 |
---|---|---|
毎月の経費精算 | 退屈 | 好きな音楽や動画を流しながら作業をする |
税金の申告 | イライラ | 税理士に相談してストレスを軽減する |
本の執筆 | 難しさ | 「まず調査する」など小さな目標を設定する |
庭の整備 | 体系化の欠如 | 憧れの庭の写真を参考に計画を立てる |
保険金請求書の提出 | 有意義でない | お金の使い道をポジティブに計画する |
自分の先延ばしパターンに合った解決策を試すことで、抵抗感を減らせます。
まとめ:小さな一歩から始めよう
「先延ばしグセ」を克服するには、自分のエネルギーに合った時間にタスクを配置し、テーマ設定で効率を上げることがポイントです。また、先延ばしの原因を特定し、それに応じた対策を取ることでスムーズに行動に移せます。
まずは、小さなタスクを一つ実行してみてください。その成功体験が、次の一歩を踏み出す原動力になるはずです。