リスクとリターンとは？投資初心者にわかりやすく解説！
「お金を増やしたい、でも損するのは嫌だ」と思うのは誰しも同じですよね。そんな中、「必ず儲かる！絶対に損はしない」という金融商品を勧められたら、どう感じますか？もし興味を持ったとしたら、要注意！このような話は金融商品詐欺の典型的な手口です。
では、なぜそんなおいしい話はないのでしょうか？その答えは「リスク」と「リターン」の関係を理解することにあります。この記事では、投資に欠かせないリスクとリターンの基本を、初心者にもわかりやすく解説します。
リスクとリターンの基本
リターンとは？
リターンとは、お金を運用した結果として得られる利益や損失のことです。たとえば、10,000円を運用して1か月後に500円増えた場合は「プラス500円のリターン」、逆に500円減った場合は「マイナス500円のリターン」と表現します。
リスクとは？
リスクとは、「リターンの不確実性」のことです。つまり、運用の結果がどうなるかわからない度合いを指します。リスクが小さい場合、運用結果のブレ幅が小さく、比較的安定しています。一方、リスクが大きい場合、運用結果が大きく変動する可能性があります。
リスクとリターンは表裏一体
投資の基本原則として、「ローリスク・ハイリターン」はありえません。リスクとリターンの関係は以下のようになっています：
- ハイリスク・ハイリターン
高いリターンを期待できる金融商品は、その分リスクも大きくなります。株式がその典型例で、大きく値上がりすることもあれば、大きく値下がりして損失が発生することもあります。 - ローリスク・ローリターン
リスクが低い金融商品は安定していますが、得られるリターンも小さくなります。預貯金がこれに該当し、元本が減るリスクはほぼありませんが、リターンも非常に低いです。
なぜ「ローリスク・ハイリターン」は存在しないのか？
「必ず儲かる！絶対に損はしない」といった話は、リスクを無視してリターンだけを強調するものであり、投資の基本原則に反します。このような話には注意し、リスクとリターンの関係を正しく理解しましょう。
リスクとリターンの具体例
銀行預金 vs 株式投資
- 銀行預金（ローリスク・ローリターン）
元本保証があり、リターン（利息）は小さい。1年後の結果がほぼ確実に予想できる。 - 株式投資（ハイリスク・ハイリターン）
株価の変動が大きく、リターンが予測しにくい。一時的に大きな利益を得る可能性がある一方、大きな損失を出すリスクもあります。
リスクを抑える投資の考え方
リスクとリターンの関係を理解したうえで、以下のような工夫を取り入れると、リスクを抑えながら投資を進めることができます。
1. 分散投資
複数の金融商品に投資してリスクを分散します。一部の金融商品が値下がりしても、他の金融商品が値上がりすることで損失をカバーできる可能性があります。
2. 積立投資
定期的に一定額を投資する「積立投資」を活用します。価格が高いときは少なく、価格が安いときは多く購入することで、平均購入価格を抑える効果があります。
3. 長期運用
短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で資産を育てることが重要です。複利効果を活用することで、資産を効率よく増やすことが期待できます。
4. 目的に応じた金融商品の選択
投資資金の目的（生活資金、ゆとり資金、増やす資金）に応じてリスク許容度を考え、適切な金融商品を選びましょう。
まとめ
リスクとリターンは投資において切り離せない関係にあります。高いリターンを目指すならリスクも高くなる一方で、リスクを低く抑えるとリターンも小さくなります。この関係をしっかり理解し、自分のリスク許容度に合った投資方法を選ぶことが大切です。
また、分散投資や積立投資を活用し、リスクを抑えながら長期的な資産形成を目指しましょう。この情報が、あなたの資産運用に役立つことを願っています！
