ビアスタイルを知ろう!【エールの魅力を解説】
ビールのスタイルにはさまざまな種類がありますが、「エール」はその中でも長い歴史を持つ伝統的なビアスタイルです。日本で一般的なピルスナーとは異なり、香りやコクの豊かさが特徴のエール。この記事では、その特徴や楽しみ方を詳しくご紹介します。
エールとは?
イギリスビールの総称
エールはもともとイギリスのビール全般を指す総称でした。かつてはブラウンカラーで高アルコールのナチュラルビールが主流でしたが、現在では「ペールエール」や「ビターエール」など、多様な種類のエールが楽しめます。
発酵方法:上面発酵
エールは上面発酵という伝統的な発酵方法で作られます。発酵温度は15~25℃と高めで、発酵中に酵母が麦汁の表面に浮かび上がることから、この名がつきました。この製法により、フルーティーな香りと深みのある味わいが生まれます。
エールの特徴
1. 味わい
エールは、フルーティーな香りとコク、麦芽やホップの個性的な苦みが特徴です。味の奥行きがあるため、ゆっくりと味わうのに適しています。
2. 色合い
エールの色は、**アンバー(琥珀色)からブラウン(茶色)**まで幅広いですが、いずれも深みのあるカラーが印象的です。ペールエールはその中でも比較的淡い色合いですが、ピルスナーと比べるとやや濃いめです。
3. アルコール度数
エールのアルコール度数は**4~6%**程度。飲みやすさと満足感のバランスが取れています。
4. 適温
エールは冷やしすぎず、**5~15℃**程度の温度で楽しむのがおすすめです。香りを引き立たせるため、少し温度を上げるとより豊かな味わいが感じられます。
エールの代表的な種類
ペールエール
「ペール(淡い)」の名のとおり、従来の濃色エールに比べて色が淡いのが特徴。フルーティーな香りと、しっかりとした苦みが楽しめます。
ビターエール
ペールエールの一種で、よりホップの苦みを際立たせたスタイル。イギリスのパブで親しまれる伝統的なビールです。
ブラウンエール
ナッツやキャラメルのような香りが特徴で、濃厚で甘みのある味わいが楽しめます。
エールと料理の相性
エールはそのコクと香りの豊かさから、濃厚な料理との相性が抜群です。特に以下のような料理がおすすめです:
- ビーフシチュー:麦芽のコクがシチューの旨味を引き立てます。
- フライドチキン:ホップの苦みが脂っこさを中和し、後味をさっぱりさせてくれます。
- ローストビーフやグリル料理:ブラウンエールのような濃厚なビールは、肉料理との相性が最高です。
代表的なエールの銘柄
- セントアンドリュース(イギリス)
フルーティーで飲みやすいペールエールの代表格。 - サミエルスミス オーガニックペールエール(イギリス)
オーガニック素材で作られたペールエール。爽やかな香りとスッキリした苦みが特徴。 - サミエルスミス ブラウン(イギリス)
ナッツやキャラメルの香りが楽しめる濃厚なブラウンエール。
まとめ
エールは、香りやコクの豊かさが魅力のビールスタイルです。ピルスナーと比べて濃厚で深みのある味わいは、食事とともにじっくり味わうのにぴったり。次回のビール選びでは、ペールエールやブラウンエールを試してみてはいかがでしょうか?その奥深い風味が、新たなビール体験を提供してくれるはずです。