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血栓リスクを抑える青魚パワー!EPA・DHAの効果とは

フィッシュオイルの驚きの効果と健康への影響

フィッシュオイルは、青魚に豊富に含まれる EPA(エイコサペンタエン酸)DHA(ドコサヘキサエン酸) を含む油で、心血管疾患をはじめとした健康維持に重要な役割を果たします。これらの成分は体内で合成できないため、 食事からの摂取 が必須です。


心疾患は日本人の主な死因第2位

厚生労働省の調査によると、平成29年における心疾患による死亡数は20万4203人で、全死亡者の15.2%を占めています。特に夏場は、 脱水症状により血栓が形成されやすく 、心筋梗塞などの虚血性心疾患リスクが高まるため注意が必要です。

血栓ができやすい理由

  • 汗を多くかく夏季:体内の水分が減少し、血液が濃縮される。
  • 血液がドロドロになり、血栓形成のリスクが増加。

EPA・DHAと虚血性心疾患のリスク低下

1. 魚の摂取頻度と心疾患リスク

EPA・DHA摂取量と虚血性心疾患リスクの関係を調査した研究では、以下の結果が示されました。

  • 魚の摂取量が最も少ないグループに比べ、 摂取量が最も多いグループではリスクが約4割低下
  • EPA・DHA摂取量が最も多いグループでは、摂取量が少ないグループよりも リスクが4~6割低下

2. メカニズム

  • EPA は血液中の中性脂肪を減少させ、血栓の形成を抑制。
  • DHA は血管を柔軟に保ち、動脈硬化を予防。
  • これらの作用が 心筋梗塞や狭心症の発症リスクを軽減 します。

フィッシュオイルのその他の健康効果

1. 脳の健康維持

  • DHA は脳の神経細胞の構成成分であり、認知機能や記憶力の維持に寄与。
  • 認知症予防にも期待されています。

2. 抗炎症作用

  • EPA・DHAは 炎症を抑える作用 を持ち、関節炎やアレルギー疾患の改善にも役立つとされています。

3. 血圧の調整

  • EPAは血圧を下げる効果があり、 高血圧予防 にも有用です。

効果的なEPA・DHA摂取のポイント

1. 食事からの摂取を優先

  • 青魚(イワシ、サバ、アジ、サンマ、マグロなど)を週に2~3回取り入れる。
  • 1日あたり約1gのEPA・DHA摂取を目指す。

2. 調理法に工夫を

  • 魚の栄養を損なわないよう、焼く・煮る・蒸すなどの方法を活用。
  • 生魚(刺身)や缶詰(イワシ、サバ缶など)も手軽に摂取可能。

3. サプリメントの活用

  • 食事で十分な量を摂取できない場合は、EPA・DHA配合のサプリメントを利用。ただし、 過剰摂取に注意

注意点

  • 脱水対策を徹底:特に夏場は水分をこまめに摂取し、血液の濃縮を防ぎましょう。
  • 過剰摂取リスク:サプリメントの過剰摂取は、血液がサラサラになりすぎ、出血リスクを増加させる可能性があります。

まとめ

フィッシュオイルに含まれるEPA・DHAは、虚血性心疾患をはじめとした心血管疾患のリスクを大幅に低減する重要な栄養素です。青魚を積極的に取り入れ、適切な水分補給を心がけることで、 健康な心臓と血管を維持 しましょう。特に夏場は脱水症状によるリスクが高まるため、食事と生活習慣の見直しが大切です。

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