日本はなぜ「増税無間地獄」に陥っているのか?
「借金は増やさず、でも支出は増やす」という政府方針に違和感を覚えたことはありませんか?
実は、こうした財政政策が「増税無間地獄」とも言える状況を生んでおり、私たちの生活を苦しくさせているんです。
今回は、この「増税無間地獄」がどうして生まれ、どうすれば抜け出せるのかを分かりやすく説明していきます。
なぜ増税ばかり?背景にある「PB黒字化目標」とは
まず知っておきたいのが、「プライマリーバランス(PB)黒字化目標」という政府方針です。
これは、「税収で社会保障費などの国の支出をすべて賄い、借金(国債発行)に頼らないようにする」という考え方です。
一見、健全な財政に見えますが、現実には問題があります。
支出は増えるのに、借金はダメ?
少子高齢化によって年金・医療など社会保障費が毎年数千億円ずつ増えています。
さらに、防衛費の増額や少子化対策など、新たな支出も増えています。
でも政府は「借金は増やせない」と言います。
そうなると、足りない分をどうするか?
答えは『増税』です。
本当に税収は増えないのか?政府が隠す「自然増収」のカラクリ
政府は「経済が成長しても税収はあまり増えない」と説明しています。
でも、実はこれは“嘘”に近い話なんです。
過去のデータを見ると、経済成長率の約2倍のペースで税収が増えたケースが多いのです。
例えば、GDP(国内総生産)が2%成長すれば、税収は4%増えるイメージです。
ところが政府は「GDPが2%成長しても税収も2%しか増えない」と控えめに見積もっています。
なぜそんな低く見積もるのか?
「増税が必要だ」という結論ありきだからです。
増税→景気悪化→税収減→さらに増税…負のループ
実際に起きていることはこうです。
- 社会保障費など支出が増える
- 「借金はダメ」なので、増税で対応
- 増税で家計が苦しくなり、消費が減る
- 経済が低迷して企業利益も減少
- 税収が減る
- また足りなくなるので、さらに増税…
これが「増税無間地獄」と呼ばれるループです。
特に、消費税が上がると買い控えが起きるので、経済全体に与えるダメージが大きいんです。
成長すれば税収は増える!本来の考え方とは
経済が成長すれば、企業の売上も利益も増え、社員の給料も上がります。
すると、消費も活発になり、所得税や法人税、消費税などすべての税収が自然と増えます。
これを「自然増収」と言います。
過去のデータでも、バブル期やIT景気の時代は、借金を増やさなくても税収が大きく伸びました。
本来なら、「成長→税収増→財政健全化」という流れを作るべきなんです。
なぜ政府は成長より増税を選ぶのか?
ここには、財務省の強い意向があると言われています。
財務省は「借金を増やさない」ことを最優先にしています。
借金=国債発行を増やすと、財務省の仕事が増えたり、国債の信用問題が指摘されるからです。
そのため、「成長よりも増税」という短絡的な手段に頼ってしまう傾向があります。
私たちはどうすればいい?
では、私たち国民がこの「増税無間地獄」から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
1. 政府や財務省の説明を鵜呑みにしない
「成長しても税収は増えない」「借金は絶対ダメ」という話を疑ってみる姿勢が大切です。
2. 経済成長を重視する政策を求める
経済を成長させ、企業や国民の収入を増やす政策が必要です。
例えば、以下のような政策が考えられます。
- 所得税減税で可処分所得を増やす
- 中小企業支援で地方経済を活性化
- 子育て世帯への給付強化で消費を促進
3. 適切な国債発行で未来投資
将来の成長につながる分野に投資するため、必要な国債発行は柔軟に活用すべきです。
まとめ:増税より成長重視で「脱・無間地獄」を!
「借金はダメ」「増税しかない」と言われると、不安になりがちですが、
大切なのは、「成長すれば税収は自然と増える」という事実です。
国民一人ひとりが、政府の説明を鵜呑みにせず、「成長重視の政策」を求めていくことが、日本の未来を変える第一歩になるのではないでしょうか。
この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。