はじめに
今回は、
スペンディングファーストを学ぼう
というテーマになります。
このスペンディングファーストについて知ると
税金についての常識が変わるんじゃないかと思います。
というのも多くの人が税金を誤解しています。
では、
どう誤解してるかというと
例えば税金というのは
教育や警察、消防などに使うために
国民から集めてると思われてます。
まず国民から
政府が税金を集め、
そしてその後で税金を使うという順番で公共サービスに
使っているイメージです。
ただ、
実は今説明したことは
間違っているんです。
何が違うかというと
この順番が違います。
それでは一緒に税金について学んでいきましょう!
スペンディングファーストとは?
先に、集めて、
それを使うという順番が
本当は違うんですね。
本当に正しい順番というのはまず
日銀が作ったお金を政府が使って、
その後で国民から税金を取ってるんです。
まあいきなり言われてもピンと来ないと思うので
詳しく説明していきます!
まず日銀が作ったお金ということですが、
日銀というのは日本銀行の略です。
日本銀行は日本で唯一お金を作れる銀行です。
皆さんも持っている
千円札がありますよね?
そこには日本銀行券と書いてあります。
ですから
千円札というのは
日本銀行が作ったお金なんです。
ということは日本銀行は
お金を作れるわけですから
まずその作ったお金を政府が使うんです。
そしてその後で国民から
税金を取ってるんですね。
なので流れとしては、
まず日本銀行が作ったお金を政府が使います。
日銀がお金を作って政府に渡します。
そして政府はそのお金をもとにして
教育た消防、警察こういった公共サービスを行っているわけです。
ちなみに2022年度の場合、
最初の計画では83兆円使おうと決められていました。
つまりここでのポイントは
税金を取る前にお金を使ってるんです。
このことをスペンディングファーストと言います。
そしてその後に
国民から税金を取っています。
いわばタックスセカンドと
いうわけですね。
ここでとても重要なことは、
税金はあくまでも2番目なんです。
では国民から税金を取り、
この税金は集めた後どうしてるかというと
単に消滅させているだけなんです。
皆さんから集めた税金は
何かに使うということはなく、
単に消されているだけなんですね。
例えるなら、
焼却場に投げ込むようなものです。
完全に0にしてしまうんですね。
ですから、
いくら税金を取ったとしても
政府には1円もたまらないんです。
つまり国民にとって税金というのは
単に取られるだけのお金ということなんです。
そしてこういった
お金が2022年度の場合68兆円になると言われています。
これは、
過去最大の金額です。
でも、
今の日本は物価高で生活が苦しくなっていますよね?
なのに、
取られる税金は過去最大ということなんです。
これは非常に厳しいことです。
というわけで
一通り説明してきましたが、
まだ納得いかないという方がいると思います。
そこでもっと単純に
例えばなしで考えてみましょう!
こうやって考えてみたらイメージしやすい?
山田君と佐藤君が一つの国を作ったとします。
そしてその国の中で山田さんは
お金を担当する係りで、
いわば 政府とか日本銀行の役割だと思ってください。
これに対して佐藤君は
国のお掃除を担当する仕事です。
このような場合
お金係の山田さんは
まずどうするでしょうか?
この国を運営していくには
税金が必要だから佐藤君から
税金を取ろうと考えるかもしれません。
ところがいきなり佐藤君から
税金を取ることはできません。
なぜなら0から国を作ったわけですから
この国にはお金自体がありません。
だから最初にお金を作らないといけないんです。
では、
どうするかというと
まず最初に佐藤君が
町のお掃除をします。
いわば公共サービスを行うわけです。
で次にこの佐藤君の
お仕事に対して山田君が
お金を作ってそれを佐藤君が給料としてもらいます。
これがスペンディングファーストなんですね。
ここで初めて
この国にお金というものが
生まれるわけです。
そして最後に佐藤君の給料から
山田君が税金を取ります。
これがタックスセカンドです。
このように0から国を作ったと考えると
スペンディングファーストは当然なんだと
納得できるかと思います。
ということで以上を踏まえて
よくある誤解と正しい知識を整理したいと思います。
よくある誤解と正しい知識
例えばよく言われるのは
【消費税は全て年金や医療費に使われてる】
ということです。
年金というのは
お年寄りに配るお金のことです。
同じように
医療費についても
当然お年寄りになるほど かかることになります。
だから政治家の方は
よくこのように言うわけです。
『高齢化するほど年金や医療費が増えていく。
だから消費税の増税が必要だ!』
ところが正しい知識は違うわけです。
年金や医療費に使われているのは
日本銀行が作ったお金です。
消費税が使われているわけではありません。
ですから
この政治家の発言は
間違っているということになります。
同じようにもう一つ見てみます。
よくある誤解として
【政府は税収の範囲内でしかお金を使うことができない】
とされています。
これを専門用語で言うと
プライマリーバランスを黒字にすべきだ
と言われています。
ところがこれは間違いなんです。
正しい知識はどうかというと
政府は税収よりもたくさんのお金を使うことができる
ということなんです。
なんでかと言うと
日本銀行がお金を作れるからなんですね。
日銀が作った
お金を使えばいいので、
別に税金の範囲内でしかお金が使えないということはありません。
でこれと似たような誤解をもう一つご紹介すると
『お年寄りの年金を増やすよりも子どもたちの教育にお金を使ってほしい!』
という意見があります。
ところが、
これは間違いなんです。
なぜかと言うとこの発言は
【税収の範囲内でしかお金が使えない】
と勘違いしてるんですね。
だからお年寄りにばっかりお金が取られてしまって
その分、若者にお金が回ってこないと
誤解しているわけです。
だけど実際は、
日銀が作ったお金が使われているので、
税収の範囲内っていう縛りはないわけです。
だから正しい知識は
年金と教育、
両方のお金を増やすべきなんですね。
特に今は不景気ですから
そうやってお金を増やすことで
景気を回復させる必要があります。
おわりに
というわけでよくある誤解と正しい知識を
まとめてみましたが、
今度はこのような
疑問を持つ人もいるかもしれません。
それは、
いくら日銀がお金を作れたとしても
日本には借金が多いから増税すべきだと
ニュースで聞いたよ!
そんな人も多いかと思います。
これについては、
日本は 財政破綻しないというお話を
今後の記事で書いていきます!
無知はコストです!
情報を入れて効果的な選択を行っていきたいですね!