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骨粗しょう症にならないために!原因・検査・予防法まで今からできる対策を解説

多くの人が悩んでいるので、今回はその解決策をお伝えします。

「年齢とともに骨が弱くなるって聞くけど、具体的にどう防げばいいの?」
「骨粗しょう症って骨折しやすくなる病気っていうけど、どれくらい怖いの?」

そんな疑問を持っている方も多いですよね。

実は、骨粗しょう症は誰にでも起こり得る身近な病気です。
特に女性は、50代以降でぐっと増え、放っておくと寝たきりの原因にもつながります。

でも大丈夫!
毎日のちょっとした習慣で、骨粗しょう症は予防できます。

今回は、骨粗しょう症の原因から予防方法まで、わかりやすく解説していきます。

骨粗しょう症ってどんな病気?
骨粗しょう症とは、骨を作るバランスが崩れ、骨の量(骨密度)が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。

健康な骨は「骨を壊す働き(破骨細胞)」と「骨を作る働き(骨芽細胞)」がバランスよく行われています。
でも、加齢や栄養不足、運動不足などでこのバランスが崩れると、骨がもろくなってしまうんです。

骨粗しょう症になりやすい原因は?
主な原因は次の3つです。

① 栄養不足
カルシウムやマグネシウム、骨の形成を助けるビタミンDなどが不足すると、骨がスカスカになりやすくなります。

② 運動不足
骨は、歩いたり、体重がかかったりする刺激で強くなります。
運動不足だと、その刺激が足りず、骨が弱くなるんです。

③ 女性ホルモン(エストロゲン)の減少
特に女性は閉経後、骨を守る働きがある「エストロゲン」が急激に減少します。
そのため、骨粗しょう症になるリスクがぐっと上がります。

実際、日本には約1,280万人の骨粗しょう症患者がいると言われていますが、そのうち約980万人が女性です。
50代女性の10人に1人、60代では5人に1人、70代になると3人に1人が骨粗しょう症と言われています。

骨粗しょう症かどうか調べるには?
「自分も骨が弱くなっているかも…」と思ったら、病院で検査を受けることができます。

代表的な検査方法は以下の通りです。

✔️ 骨密度検査
・DXA法…腰や太ももの骨にX線を当て、正確に骨密度を測定する方法
・超音波法…かかとやすねに超音波を当てて測る方法。X線を使わないので妊婦さんでも安心
・MD法…手の骨をX線で撮影し、アルミ板と比較して骨密度を測る方法

※骨密度検査で「YAM値」が70%未満だと骨粗しょう症の可能性があります。
YAM値=若い女性の平均骨密度(20~44歳)を100%とし、自分がどれくらいかを数値化したもの。

✔️ レントゲン検査
背骨や腰の骨を撮影し、骨折や変形がないか確認します。

✔️ 血液・尿検査
骨の代謝具合(骨が作られたり壊されたりする状態)を数値でチェックできます。

✔️ 身長測定
「25歳の時より身長が縮んでいる」と感じたら要注意。
背骨が圧迫骨折している可能性もあります。

骨粗しょう症になると起こりやすい骨折とは?
骨粗しょう症で特に注意したい骨折が3つあります。

① 脊椎圧迫骨折(背骨)
背骨が押しつぶされるように骨折する状態。
背中や腰が痛くなったり、身長が縮んだりする原因になります。

② 橈骨遠位端骨折(手首)
転んで手をついたときに、手首に近い前腕の骨が折れてしまう骨折です。

③ 大腿骨頚部骨折(足の付け根)
高齢者が転倒したときに特に多い骨折で、寝たきりになる原因にもなります。

骨粗しょう症を予防する3つの習慣
① カルシウムを意識してとる
1日に700〜800mgが目安です。

【カルシウムが豊富な食べ物】
✔️ 牛乳、チーズ、ヨーグルト
✔️ 小魚(しらす、いわし、煮干し)
✔️ 大豆製品(豆腐、納豆)
✔️ 小松菜、ひじき

② 日光を浴びる
ビタミンDは、日光を浴びることで体内でも作られます。
1日15〜30分、散歩などで日光に当たる習慣をつけましょう。

③ 運動習慣をつける
骨に刺激を与え、転倒予防にもなります。

【おすすめ運動】
✔️ ウォーキング(1日8,000歩が理想)
✔️ スクワットやかかと上げ運動
✔️ 片足立ちなどバランス運動

日常生活でも転倒対策を!
骨粗しょう症になると、ちょっとした転倒でも骨折しやすくなります。
普段から次のような工夫で、ケガを防ぎましょう。

✔️ 家の中の段差をなくす
✔️ 部屋は明るくする
✔️ 電化製品のコードを片付ける
✔️ すべりにくい靴・スリッパを選ぶ

まとめ
骨粗しょう症は、「気づいた時には骨折していた…」ということも少なくありません。
でも、早めに対策すれば、予防や進行を抑えることができます。

✔️ カルシウム・ビタミンDを意識した食生活
✔️ 日光浴+適度な運動で骨に刺激を
✔️ 転倒予防で骨折リスクを下げる

「骨は一生の財産」。
若いうちから守る意識を持つことで、将来の自分を助けることになります。

この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。