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スリッパでつまずきやすいのはなぜ?安全に歩くために知っておきたい靴選びのポイント

多くの人が悩んでいるので、今回はその解決策をお伝えします。

「家の中でスリッパを履いていると、なんだか歩きにくい…」
「スリッパでつまずいてヒヤッとしたことがある…」

そんな経験、ありませんか?

実は、スリッパは履きやすい反面、転倒のリスクが高くなる履物なんです。
特に高齢者や足腰に不安がある方は、注意が必要です。

今回は、「スリッパでつまずきやすくなる理由」と「安全に歩くための履物選びのポイント」を分かりやすくお伝えします。

スリッパがつまずきやすい理由とは?
靴とスリッパ、歩くときの足の動きに注目してみましょう。

【靴(かかとが固定される履物)の場合】
歩くとき、前に足を振り出すと、自然に足先(つま先)が少し上に向きます。
これは、段差につまずかないように足を上げる、体にとって自然な動きです。

【スリッパ(かかとがない履物)の場合】
ところが、スリッパを履いてこの自然な歩き方をすると…
かかとが固定されていないので、振り出した時にスリッパが脱げそうになってしまいます。

そのため、脱げないように歩こうとすると…

✔️ 足先を下に向けてスリッパを押さえつけるような歩き方になる
✔️ すり足歩きになり、つま先が引っかかりやすくなる

つまり、「スリッパが脱げないように」と意識することで、本来とは違う不自然な歩き方になり、つまずきやすくなるんです。

特にこんな人は要注意!
✔️ 高齢になり、筋力やバランス感覚が低下している
✔️ 病気やケガで足腰に不安がある
✔️ 足の指がうまく動かせない

こういった方は、スリッパを押さえつけるための筋力が十分でないため、より転倒リスクが高まります。

スリッパ歩きは「足に余計な力を入れる歩き方」になってしまうので、疲れやすくもなるんです。

スリッパよりも「かかとが固定される履物」を!
当院でも、入院中やリハビリ時には「スリッパではなく靴」を推奨しています。

靴のようにかかとがしっかり固定される履物なら…

✔️ 自然な歩き方ができる
✔️ すり足にならず、つまずきにくい
✔️ 足への負担が少なく、疲れにくい

「でも、家の中で靴を履くのはちょっと…」と思う方もいますよね。
そんなときは、次のような履物を選ぶのもおすすめです。

✔️ かかと付きの室内履き(ルームシューズ)
✔️ スリッパでも、かかと部分にゴムがついているタイプ

「簡単に履ける」より「安全に歩ける」を優先してみてください。

まとめ
スリッパは手軽で便利ですが、「脱げないように歩く」ことで、足に余計な力が入り、つまずきやすくなる原因になります。

✔️ かかとが固定される履物を選ぶ
✔️ 家の中でも、かかと付きのルームシューズなどに変えてみる

履物を変えるだけで、歩きやすさや安全性がグッと上がります。
「最近、家の中でつまずきやすくなった…」という方は、一度見直してみませんか?

この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。

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