経済の話題

無税国家はダメ!税金の4つの真の役割!

はじめに

今回の記事では、
税金の目的を考えてみたいと思います。

前回の記事でも、
税金は公共サービスに使うお金じゃないと分かりましたよね。

税金はただ単に取られるだけのお金でした、

では、
何のために税金が あるのかという疑問が湧いてくると思います。

別の言い方をすると
税金自体なくてもいいんじゃないかということです。

つまり日銀が自由にお金を作れるんだから
税金を取らなくていいんじゃないかということです。

この疑問に対する答えはNoなんです。

つまり、
税金は0にしてはいけないということなんですね。

というのも
税金には4つの大切な役割があるからなんです。

それを1つずつ確認していきましょう!

税の4つの役割!

まず1つ目が
経済格差を縮めるということです。

そして2つ目が
物価上昇を抑えること。

3つ目がバブルを防ぐこと。

4つ目が税金には
罰金と同じ効果があるということです。

それでは順番に見ていきましょう。

経済格差を縮める

税金の役割として
経済格差を縮めるという効果があります。

これは所得税をイメージしてみてください。

累進課税の作用としては、
格差を縮めるとありました。

つまり所得税は
給料が高い人と低い人との格差を縮める効果があるんだということです。

これが本来の
税金の役割なんですね。

これに対して
消費税には逆に格差を広げる効果があります。

ということは、
消費税には本来の税金の役割がないということなんです。

あくまでも 格差を縮めるのが
税金の役割ですから、
その意味では消費税は税金とは言えないということになります。

物価の上昇を抑える

物価の 上昇を抑えるという役割があります。

こちらも所得税を例にして、
説明を行います。

所得税は高所得者ほど高負担の税金でした。
この性質を累進性と言いました。

この累進性によって物価上昇が
抑えられるということになります。

例えば
好景気になると世の中にお金持ちの人が
増えます。

ただ、このお金持ちに全く課税しないでいると
好きなだけ買い物をして
物を買い占めてしまいます。

すると世の中が
物不足になってしまうんですね。

この物不足を防ぐために
高所得者ほど課税してお金を没収するんです。

この点については
マスクを例にして説明したいと思います。

皆さんも覚えていると思いますが、
2020年にコロナが流行りだして
マスク が品不足になってすごく値段が上がりました。

ひどい時には10倍にまで値上がりしました。

こういった物価上昇のことを
コストプッシュインフレと言います。

このようなインフレが起こってしまうと
問題も起きてくるんです。

例えば、
お金持ちの場合はお金があるからマスクが好きなだけ買えます。

ただ、
こういったお金持ちばっかりがマスクを買い占めてしまうと
マスクの値段がどんどん上がってしまって
高すぎてマスクが買えないという人が出てきてしまいます。

つまり必要なものが手に入らない人が
出てきてしまうんですね。

だから
どうするかと いうと
高所得者からお金を没収するわけなんです。

お金持ちから
税金をたくさん取ればマスクを
買い占める量が少なくなり、
それで物価が上昇しすぎるのを防ぐわけです。

ここではあくまでマスクを例にしてますが、
世の中の品物全てについて
このようなことが言えるわけです。

で逆に所得の低い人からは
あまり税金を取らない仕組みにするわけです。

これによって
世の中の物価が上がりすぎないようにするわけです・

ちなみに消費税には
この効果がありません。

消費税は高所得者でも低所得者でも同じぐらい
負担する税金でした。

だから所得税みたいな
累進性はありません。

この点でも消費税には税金としての
本来の役割がないと言えます。

バブルを防ぐ

3つ目の役割は
バブルを防ぐということです。

ただ、
その前にそもそもバブルとは何か説明したいと思います。

バブルというのは
株とか土地の価格が
異常に上がる現象のことを言います。

つまり、
本来の価値からかけ離れた高い値段がつくことを言います。

実態よりも大きく
価格が膨れ上がるので
膨れ上がる泡のようだっていう意味でバブルと言います。

例えば、
株を買った場合で考えてみます。

この人が株で儲けるために
銀行から1億円の借金をしたとします。

そしてこの借金の1億円を使って
株を買ったとします。

この買った株が運よく値上がりして
2億円で売ることができました。

するとこの人は 借金はしたけれど
それでも株で1億円も儲かったことになります。

このように
株や土地がどんどん値上がりしてる時は
借金してでも買った方がお得になるわけです。

この借金してまで
値上がり目的で株や土地を買うのがバブルの特徴です。

借金してまでというのが
ポイントです。

ただしこのバブルというのは
価格が異常に上がってる状態ですからいつかは
値下がりするものです。

この一気に値下がりする現象のことを
バブル崩壊と言います。

例えば先ほどの例で言うと
借金の1億円で買った株が1000万円に
下落してしまったとします。

ところが、
1億円の借金は残ったままとなります。

株の値段は1000万円に下がったのに
借金は1億円のまま変わらないとすると
借金返済に追われる生活になります。

そして、
借金の返済に追われている人は
必ず買い物を節約することになります。

この買い物の節約が社会全体で起きると
消費が冷え込みますから、
景気が悪くなってしまうわけなんです。

これがバブル崩壊の怖さなんです。

したがって
税金はそもそもバブルを
未然に防ぐためにあるんだということなんです。

その仕組みとしてはさっきと基本的には 同じです

例えば、
こちらの男性はお金持ちなので たくさん株が買えます。

ただ、
こういう人たちがたくさんいると
バブルになってしまいます。

だから、
お金持ちからはたくさん税金を取るんです。

一方でお金がないから
株は買わないという人もいます。

そういう人からは
税金を取る必要がありません。

このように
バブルを防ぐのが税金の役割です。

ただ、
この点についても
消費税は効果がないということなんです。

消費税は高所得者と低所得者情報から
同じぐらい取る税金ですから
バブルを防ぐ効果はないと言えます。

罰金の機能

最後に、
税金の役割の4番目です。

罰金と同じ効果があります。

これはタバコ税 をイメージしてみてください。

タバコ税というのは
タバコは体に悪いから罰金を取ってるとも
言えます。

これによって国民がタバコの量を減らして健康を保つことを
目的にしています。

このように税金には
罰金と同じ効果があるわけです。

そう考えると
やはり消費税というのはよろしくないわけです。

消費税は買い物したら
罰金を払うという制度です。

従って増税するとたちまち買い物が減って
不況になります。

これを実際のデータで確かめてみても、
消費増税でも買い物金額は減っています。

1997年 2014年2019年に
消費税が増税されています。

特に2019年の10%への増税は
ダメージが大きかったのがわかります。

このことからも
消費税は景気を冷やすというのが
わかると思います。

おわりに

ここまでに複数の税金の役割を説明をしましたが、
究極的な目的は経世済民という
四字熟語で表せます。

これは世を治め
民を救うという
中国の古典の言葉に由来しています。

実はここから経済という言葉が生まれたんです。

そのため、
税金の目的は経済そのものと言えます。

つまり今説明した4つの目的のバランスをとり、
国民の生活を安定させるのが税金の役割なんです。

ただし
消費税は逆効果になりますので
注意が必要です。

このように役割を改めてみると、
国の方向性について
違和感を感じるかもしれません。

無知はコストです!
情報を入れて効果的な選択を行っていきたいですね!

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