インフレ・デフレ
日本は1990年代の
バブル崩壊以降経済が低迷し、
モノが売れずに、
モノの値段が下がる
デフレ状態が長期にわたって
続いています。
実際に100均などで、
物価が安いことに
私たちの生活上においても
慣れてしまっているのかも
しれません。
ただ、
最近になって
ガラッと風向きが
変わってきています。
というのも、
2022年から、
電気やガスなどのエネルギーや
食品などが値上がりしています。
このインフレの波が
家計にも直撃しています。
一般的に、
日本などの先進国では
2%程度の物価上昇率が
望ましいとされていて、
日本銀行も
【2%のインフレ目標】
をあげています。
景気が良くなると、
給料が上がり、
購買力が向上。
それに伴って
モノがどんどん売れるため、
供給が追い付かずに
インフレが生じる。
この景気が引っ張って
インフレが生じるパターンのインフレを
ディマンドプルインフレといいます。
ただ、今の日本は
それではなく、
外国の情勢などで
輸入物価などが上昇。
つまりは景気の良しあしに関係なく
発生しうる
コストプッシュインフレが生じています。
安心安全の預貯金?
モノの値段は、
商品やサービスが欲しい!
という需要が、
商品などを売りたい!
という供給を上回る状態。
つまりは
需要>供給
の関係の際に上昇、
インフレが生じます。
ただ、
現在の日本は
先ほども書いたように、
景気が良くなり
需要が増加してインフレになったのではなく、
外国の影響により、
供給面が減少したことで
相対的に発生した
需要>供給で
コストプッシュインフレの状況です。
給料が上がらない状態での
物価の上昇は
家計にとっては大打撃となります。
デフレの際には、
物価が下がる一方だったので、
節約してお金をためていれば、
金利がつかなくても
相対的にモノが多く買える状況でした。
(ただ、薄利多売となりやすく、企業売り上げの低迷が
従業員の収入アップにつながりにくい)
ただ、世界中で長らく
デフレが生じている国は
日本だけです。
そのため、
日本人は経済背景から、
インフレの際の対策方法をほとんど
学んでなくても、
デフレでなんとかごまかされていただけです。
他の国はインフレするのが当然であったので、
インフレの際の資産形成の方法などを
子どものころから学んでいます。
そのうえ、
景気に左右されない
コストプッシュインフレ状況にでは
状況が根本的に違い、
より積極的に考えていく必要があります。
仮に、
節約して10万円貯めたとしても、
物価が3%上がれば、
お金が3%減ってしまったのと同じことです。
一生懸命貯金している背景で、
物価上昇率を上回る金利で
運用しなければ、
実質的に資産は減少しているわけです。
『元本が減らないから安心だ!』
というような預貯金は、
インフレに弱い特性がある
という点は頭に入れておきたいですね!
無知はコストです!