金融の話題

円の価値と家計の影響について

はじめに

日本が鎖国していれば、
外国とのお金の価値の差、
為替の影響は関係ありません。

ただ、皆さんがご存じのように
スーパーなどで、
アメリカ産、オーストラリア産、
中国産などなど
外国からの輸入品を見て、
実際に購入し生活を私たちは行っています。

そうなると、
外国とのお金の差である、
為替の影響下に
私たちの生活は入っているという
事実をまずは知って頂けたらと
思います!

今回のリテラシー編の記事では、
為替の影響などについて説明をします!

外国為替相場の仕組みと経済への影響

テレビなどで、
1ドル=○○円
というような内容がありますよね?

あれは、
東京外国為替相場市場の
円相場を読み上げている、
もしくは説明しているものになります。

外国為替市場とは、
円とドルなどの
異なる通貨を交換する、
売買する場になります。

その為替市場において、
『円が欲しい!』という人が
たくさんいた場合は、
円が買われ、その際に円高になります。

逆に、
『ドルがほしい!』など
円から外国のお金を求める人が増えれば、
【円を外貨に変換する】、
言い換えれば、
【円を売って外貨を買う】
わけですから、円が売られるため
円安になります。

為替市場において、
円高というのは、
ドルに対して、日本円の価値が上がった状態です。

よく、
『円高、円安どちらが良いの?』
と聞かれることがありますが、
それは立場によって変わります。

例えば、
外国から物を購入して国内で販売する輸入会社は
円高が最高です。
なぜなら、同じお金で多く仕入れることができるためです。

一方、輸出企業では、
円高では同じように作って売っても、
儲けが減ってしまうため、
円高は困ったことになります。

なので結論状況によるわけです。

これは、円安の時も同様で、
ドルに対して、
日本円の価値が下がった状況で、
外国からすれば同じお金で
多くの日本の商品が買えるために、
円安最高!伴って、観光業者や
輸出企業も最高!となります。

一方で輸入企業などは
仕入れる値段が上がるため、
儲けを下げるか、
商品価格を上げることで対応せざるを
得なくなります。

買い物、金融商品、旅行など為替の影響

では、私たち消費者の立場から
もう少し考えてみましょう!

先ほども上げたように、
円安は旅行やショッピングなどに来る
外国人観光客(インバウンド)が
増加し、国内需要が増加するメリットがあります。

では、
国内で暮らす人はどうかというと、
円安によって、
食品や生活必需品が値上がりし、
家計を圧迫する
デメリットがあります。

この特徴は輸入している国は
日本以外でも発生します。

そのため、
多くのモノや
サービスを偏って
輸入している場合に伴って、
円高では物価の低下、
円安では物価の高騰に
関係してくるわけです。

日本は食料自給率や鉱物性燃料などの
エネルギー関連を輸入に頼っていますから、
現在の状況になっているわけです。

また、
銀行や証券会社などの、
金融商品にも為替の影響は
生じます。

例えば、外貨預金などでは、
高い金利が付くのも魅力ですが、
買った時よりも円高になると
元本割れしてしまいます。

また、外貨預金などは
購入時と引き出し時に
手数料がかかり、
TTS,TTBのレートが適応されるのが
一般的です。

TTSとは

海外旅行に行くので、
円を外貨に換えるときに
適応されます。

銀行から見てにはなりますが、
TTS(Telegraphic Transfer Selling rate)の略で、
外貨を売るときの売価であり、
手数料が加算されています。

TTM(Telegraphic Transfer Middle rate)という基準のレートがあり、
これに手数料を足したものがTTS、
手数料を引いたレートが後述する
TTBになります。

TTBとは

帰国をするので、
外貨を円に換えるときに
適応されます。

銀行が外貨を買い取る際に
適応されるのが
TTB(Telegraphic Transfer Buying rete)、
外貨の買取手数料であり、
手数料分が引かれて設定されています。

TTM,TTB,TTSの例題

TTMが1ドル100円とします。

10000円分ドルを買う場合は、
TTSがかかりますから
TTMの100円に1円の手数料がついたとして
TTS=101円となるため、
10000円÷101≒99ドルとなるわけです。

今度はそのお金を
日本に帰ってきたので
戻したいとします。
その場合は、銀行は外貨を買って
日本円に戻すわけですから、
TTBです。

TTMから1円の手数料とした場合
差し引いた1ドル99円で対応します。

なので
99ドル×99円=9801円
となるわけです。

為替のやりとりには、
為替レートのみでなく、
TTM,TTB,TTSまで知っていると
良いですね!

おわりに

為替のレートが少し上がったとしても、
TTBの要素があるので、
そこまで考慮して考えましょう!

あくまで為替レート上の
儲けは名目為替差益(TAKA作成言葉)
のようなものですから、
TTBまで考慮した
実質為替差益などまで
考えたいですね!

また、私たちは、
給料や年金などを
日本円で受け取ります。

ということは、
すでに円高の時に
利益が最大となるような
生活を行っているわけです。

消費者としては、
円安の状況が
負担が大きくなるわけです。

為替の話をすると
多くの人が
『利益がどうだこうだ』
という話をしますが、
円高になった時にはすでに恩恵を受けるように
ベットしているわけです。

だからこそ、
円安のみにまずは対策することが
所得を守り、
財やサービスを購入する
実質購買力を保つことができるわけなんです。

どっちに転んでも
大丈夫な環境を確保したうえで、
為替の要素で自分の生活が
揺らぐことがない、心配せずに
自分らしい生活を送ること。

これこそが、
外貨を保有する
本質であると私は考えています。

正解不正解ではありません。

自分の意見をもって、
事前対応をする。

無知はコストです。

一緒に学んでいきましょう!