経済の話題

低い金利をキープするメリットって?

はじめに

日本の現在の普通預金金利は
0.001%とかなり低い金利となっています。

実際に、銀行に預けていて、
『よっしゃー!お金増えたな~!』
となっている人は少ないと思います。

ではなぜ、
こんな低金利をキープしているのでしょうか?

実際に、
この問いに対して、
回答できる社会人は少ないとされています。

そこで今回は、
低い金利をキープするメリット
そもそも金利とは
どんな目的
があるのか?
について情報をシェアしたいと思います!

金利と景気の切れない関係

日本は世界中で
まれに見る超低金利国となっています。

ただ、この低金利は、
景気をよくするため
対策なんですね。

景気と金利には、
密接な関係があり、
金利が下がると企業や家計は
資金調達がしやすくなります。

その結果として、
企業は設備投資や
従業員の給料を増やすなどで、
事業の拡大が図れます。

また、家庭においても、
住宅ローンなどが組みやすくなることから、
さまざまな消費が増える要素になります。

つまりは
金利が下がると
財やサービスが買われる
消費によって経済活動が活発
になり、
景気が上向きになるわけです。

(ただ、需要がなければ金利が低くてもお金を借りても
仕方がないから借りて消費しない。
ということも念頭に入れておきましょう!)

その後、景気が良くなると、
お金の需要が高まるため、
金利が上昇していきます。

なぜなら需要が回復している
という前提であれば、
お金を借りてどんどん投資をする方が
企業などは儲けが出ることが予想されるためです。

そうなると今度は
物価が上昇してくるため、
市場にお金が増えすぎないように、
金利を上げることで、
ローンや借り入れをしにくくさせるという
目的があるわけですね。

またどうでしょう?
銀行に預けていたら年に10%くらい増えるとすれば、
少し我慢して増やそうとしませんか?
つまりは消費を抑える効果もあるわけです。

なので、金利が高くすることは
景気を少し冷やす目的
であるわけです。

よく親の時代は
『銀行に預けていたら増えていた。7%くらいだった』
というのは、
景気が良すぎたから
少し景気を抑えるために行っていた
時代だったというわけです。

このように、
金利は好景気であがり、
不景気で下がるという
サイクルを景気の循環に応じて
繰り返すわけです。

デフレで景気が低迷し続けている
日本では、
景気をよくするために、
中央銀行の日本銀行が2016年から
マイナス金利政策という
金融緩和政策を行っているわけです。

金利や景気の動向はチェックを!

アメリカなど外国でも、
利上げが続いていて、
今マイナス金利を導入しているのは日本だけとなっています。

日本銀行は、
日本の景気が回復するまで、
需要が増えて供給を上回る
ディマンドプル型のインフレが安定して起こった時
企業や家計が資金調達をしやすいような
状態を維持しようとしています。

金利というと
銀行に預けた時の利息を思い浮かべる方も
多いかもしれません。

ただ、
そもそも金利とは
お金を貸したときに発生する
お礼や手数料
のようなものです。

多くの人が
『銀行に預金はしてます!』
というと思いますが、
この預金というのは、
実は銀行にお金を貸し付けているんですね!

これ意外に思うかもですが、
事実です。

私たちから見れば、
預金は資産になりますが、
銀行からすると負債なんです。

その金利が今
普通金利で0.001%で、
ほとんど預金に利息が付きません。

しかもその利息にも
20.315%の税金がかかります。

おわりに

借りる側からすれば、
低金利でお金が借りれます。

住宅ローンも
今では1%以下という状況ですよね。

なのでまとめると、
金利が上がれば、
預金の利息は増えるけど、
住宅ローンの利息も増えます。
(固定、変動はおいておいて。)

そのため、
金利と景気は
私たちの生活に直結するからこそ、
今後、景気や金利がどのように動くのか
関心を持ってみておく必要があるわけです。

無知はコストです!

一緒に学んでいきましょう!