はじめに
今回は付加価値について
説明していきます。
付加価値というのは
難しい言葉に聞こえますよね。
ビジネス書籍などでも
出てくる言葉なので、
一緒に整理していきましょう。
付加価値とは
私たちは働くことで
付加価値を生産しています。
そして、付加価値を生産することを
労働と呼んでいます。
付加価値には二種類あり、
- 財:もの
- サービス
になります。
サービスというのは、
無料という意味ではなく、
【物は残らないものの、他者の需要を満たす役務】
を意味しています。
例えば
私は以前理学療法士として、
勤務し、関節の動きやすさの改善や
筋トレなどに携わってきました。
このサービスは
医療サービスに分類され
医療サービスを生産していたわけです。
他の職種でも
興行サービス:歌手など
小売サービス:コンビニ、スーパーなど
建設サービス:建設業
運送サービス:運送業
などがあります。
GDPとの関連
財、サービスともに
生産された付加価値がGDPとして
積み上がる事は同じです。
ただ、注意しなければならない点があり、
【付加価値と売り上げはイコールにはならない】
という点です。
例として人のやり取りで例えると、
A君がB君から100円でものを買って、
150円で別の人に売りました。
この場合は、
売り上げは150円になります。
ただA君が売ったものの
100円分はB君から買ったものですよね。
これを売上原価と呼びます。
売上原価分のものを作ったのは、
B君です。(B君の付加価値)
では、この場合、
A君の付加価値はどうなるか?というと
売上から売上原価を引いた
粗利益分である50円になります。
このやりとりを、
現実的に考えると、
- A社が生産した100円の商品をB社に売る
- B社がベースに製品を作り300円でC社に売る
- C社はB社の製品ベースに商品を完成させ
600円で一般の人に販売した
のような流れになりますよね?
この場合のそれぞれの付加価値は、
A社:100円
B社:200円
C社:300円
になり、
3社が製造した合計のGDPは
600円になります。
ぼんやりとでも
イメージが湧きましたか?
輸入と輸出とGDP
もしさきほどの状況で、
C社が商品を外国へ輸出した場合の
GDPは600円になります。
一方で輸入した場合は
逆にGDPは減少することになります。
そのため、もし
A社が100円の商品を作るときに、
50円の材料を輸入していた場合は
どのようになるでしょうか?
輸入は日本でなく
外国の生産になるために、
600円で最終的に売れたとしても、
外国分の付加価値である、
輸入代金は差し引かれることになります。
まとめ
- 付加価値を生産することが労働
- サービスとは物は残らないものの、他者の需要を満たす役務
- 輸出はGDPに含まれ、輸入分は差し引かれる
おわりに
付加価値を生産することを
労働と呼ぶことは、
自分でも意識できていませんでした。
付加価値をいかにつくれるのか。
一緒に考えていきたいですね。
微差を積み重ねていきましょう!