はじめに
前回の経済編の記事では、
経済成長率について
確認をしましたよね。
経済成長率は
実質GDPの増え方が
定義でした!
思い出してもらえました?
今回は
消費者物価指数について
整理していきましょう!
消費者物価指数とは
物価の変動を示すインフレ率には、
- GDPデフレータ
- 消費者物価指数
- 企業物価指数
などがあります。
GDPデフレータは
全体的な指数。
消費者物価指数は、
消費者が買い物を行うときの物価。
企業物価指数は
企業間の価格取引に
使用されています。
今回取り上げる
消費者物価指数は
Consumer Price Index、
略してCPIと呼ばれています。
消費者物価指数(CPI)の種類
CPIには
- CPI
- コアCPI
- コアコアCPI
のなどの種類があります。
CPIは全体の総合物価指数。
コアCPIは、
天候の影響を受けやすい
生鮮食品を除いたもの。
コアコアCPIは、
お酒以外の食料ならびに、
エネルギーを除いたもの
になります。
外国でもコアCPIと
使われていますが、
この内容は、
食料とエネルギーを除いた
消費者物価指数になっています。
そのため、
外国のコアCPIは
日本でいうコアコアCPIに
なっているわけです。
このコアコアCPIを
使用している国は、
日本だけといわれています。
ではなぜ、
コアコアCPIでは、
エネルギーの価格を
除いているのでしょうか?
・・・
・・・
・・・
正解は、
日本の場合は、
特にエネルギー源の
鉱物性燃料と言われる、
・石油
・石炭
などの多くを
輸入に頼っている状況です。
そのため、
外国の情勢の変化により、
石油などの値段が高騰してしまうと
それだけで物価の上昇に
つながることになります。
私も社会の教科書などで
見たオイルショックは、
石油価格が上昇し、
日本のインフレ率は、
20%にまで上昇したと
言われています。
この場合は、
日本国内の需要自体が
増加したわけではないですよね。
そのために、
日本の物価については、
エネルギーなどの要素を除いた
コアコアCPIで確認することを
推奨している方々も
おられます。
この背景が
なんとなくわかると、
CPI同士の関連性が
見えてきます。
例として、
2008年の前年度比において、
- CPI・コアCPI:1.5%上昇
- コアコアCPI:0%
という推移になっています。
この現象は、
当時は資源バブルであり、
エネルギー価格の上昇に伴い、
上記2項目は上昇し、
コアコアCPIは上昇しなかった。
ということになります。
一方で2014年には、
3つの指数は上昇しています。
この時期は、
消費税増税の影響もあり、
消費者物価が上昇しました。
まとめ
- 消費者物価指数はCPIと呼ばれている
- CPI、コアCPI、コアコアCPIがある
おわりに
景気がどうなのか、
それに使用されている
指標がなんなのか。
そのためには、
言葉の整理が必要だなと
改めて感じました。
微差を積み重ねていきましょう!