経済の話題

日銀当座預金って何?

はじめに

前回の経済編の記事では、
バランスシートについて
確認をしましたよね。

バランスシートとは、
貸借対照表と呼ばれており、
左に借方、右に貸方を記載します。

負債のみが発生することはなく
必ず対が存在するため、
例として、
銀行預金は
銀行にとっては負債
個人にとっては資産
になります
という話でしたよね?

思い出してもらえました?

今回は
日銀当座預金について
整理していきましょう!

日銀当座預金って?

まずはじめに
質問なのですが、
皆さんの財布の中には、
どのような紙幣が
入っていますか?

「一万円がたくさん」
「千円一枚」
「クレジットカードなので」
などなどの意見が
あるのではないでしょうか。

私の財布からは、
現在諭吉さんは
外出され
現在行方不明中です。

話を戻しますが、
現金紙幣は、
日本銀行が発行した
お金になります。

証拠としては、
日本銀行券という
文字が入っているはずです。

もし入っていなければ、
警察に届けた方が良いです。

現在の紙幣には、

  • 1000円札
  • 5000円札
  • 10000円札

の3種類があります。

この3種類の現金紙幣、
日銀券は
日本銀行にとっては、
前回のバランスシートで
出てきた負債になります。

誰かの資産には
必ず誰かの負債が
対になっている!
でしたよね。

日本銀行券である、
現金紙幣は、
私たちにとっては
資産になります。

そのため反対に、
誰かの負債でなければ
成り立ちません。

では、誰の負債なのか。

それが現金紙幣に書いてあるように、
日本銀行になります。

実際に日本銀行、
日銀のバランスシートには、
現金紙幣が
右側の貸方に
負債として計上されています。

もっとも日本銀行は、
はじめから現金紙幣を、
発行しているわけではありません

初めに発行される日銀のお金は
日銀当座預金です。

現金紙幣より前に発行される
日銀当座預金

日銀当座預金とは、
銀行、専門用語によると、
預金取扱機関とされていますが、
銀行などの金融機関、
政府などが
日銀に保有してある
当座預金口座を意味しています。

日本銀行は、
政府や金融機関などの、
一部の組織について、
自行に当座預金口座を
保有することを認めています。

では
この日銀当座預金残高は、
どのように増えるのでしょうか?

日銀は、
国債などを買い取った際に、
代金の支払いとして、
銀行などの当座預金残高の
数字を増やすことで、
日銀当座預金を発行しています。

「出た出た。数字を書くだけで
お金が増えるなんて」

と思われた方も
いるかもしれませんが
実際にそうなのです。

日銀は銀行の当座預金残高の
数字を増やす、
実際にはキーボードをたたくだけで、
日銀当座預金という
お金を発行しています。

文字通りキーボードマネーとも
言われています。

日銀当座預金の残高は、
2013年から始まった
量的緩和から
すごいペースで増加しています。

ではこの当座預金は
どこから調達されたのでしょうか?

・・・

・・・

・・・

・・・

きちんと読んでくれている方は
大丈夫ですよね?

そうです。
どこからも調達されていません

日銀は単純に国債を
買い取った時に、
売り手の日銀当座預金の
口座を増やしているだけです。

ちなみに現金紙幣は、
銀行が自ら保有する
日銀当座預金を
引き出す形で
供給されています。

現金紙幣はデジタルデータに
過ぎない日銀当座預金が
紙の形式になったものなんです。

「そうなんだ~」
となってもらえると
次回の記事も
理解してもらえるかと
思います。

まとめ

  • 現金紙幣は日銀の負債
  • 現金紙幣の前に
    発行されるものが
    日銀当座預金である

おわりに

日銀当座預金の概念は
経済や政治にも
関連してきますので、
覚えておきたい概念です!

微差を積み重ねていきましょう!

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