はじめに
前回の経済編の記事では、
国債について
確認をしましたよね。
政府発行貨幣を
国庫の債券、
国債と呼んでいる。
政府が国債を発行し、
民間に支出をすると
政府は赤字になる
という話でしたよね?
思い出してもらえました?
今回は
日銀の国債買取について
整理していきましょう!
日銀の国債買取って?
まずはじめに質問ですが、
『日銀の国債買取』
と聞いて皆さんは
どのような印象を持たれますか?
『そんなことしてよいの?』
『よくわからん』
等のように思われていることが
多いのではないでしょうか?
ただ、
日銀は国債を買い取らないと
貨幣の発行を行うことはできません。
日銀が発行する貨幣は
2種類存在し、
- 日銀当座預金
- 現金紙幣
があります。
現金紙幣は
銀行が持つ日銀当座預金を
引き出すイメージで
発行されています。
私たちが
銀行などで預金を
引き出すような
イメージと同様です。
このことから、
日銀当座預金こそ
日銀が発行する
一番目の貨幣となります。
前の記事でも
説明したように、
日銀は国債などを買い取った際に、
売った側である銀行の
日銀当座預金の残高を
増やすことで貨幣を発行しています。
日銀当座預金の発行時に、
日銀が買い取ることができる
資産はなんでもよいわけでは
ないことがポイントです。
2013年以降、
日銀は
- ETF
- REIT
等の購入も始めましたが、
購入量としては
国債が圧倒的に多いです。
日本国債は、
政府の借用証書であり、
日本銀行は、
日本政府の子会社の
関係です。
『ん?子会社?』
と思われる方もいるかもしれませんが、
日銀は上場しており株式があり、
その株式の55%、過半数を
日本政府が所有しているためです。
こういう理由などから、
日銀が国債を購入することで、
- 政府は負債を返済したり
- 利払いを行う必要がなくなります
理由としては、
親会社と子会社間の
お金の貸し借りや利払いは
連結決算で相殺されてしまうためで
民間企業と同様ですね。
日本国債は100%日本円建てで、
日銀が国債を購入すると
政府は返済や利払いの負担が消滅します。
よく
『財政破綻がー-!』
などの言葉をニュースなどで
目にしますが、
以上の理由からも
- 日本政府の財政破綻
- 債務不履行
などは生じないと
納得されたのでは
ないでしょうか?
日本政府が国債を発行し、
民間経済に支出、
発行された国債を日銀を買い取る
サイクルを継続し続けると、
景気が良くなりすぎ
物価の上昇・インフレ率が
正常な範囲を超えてしまいます。
ただ現在は
デフレなので
『どこまで国債を発行するのか』
『正常な範囲のインフレ率まで』
ということを論点に
話を進めてもらいたいなと
個人的には思っています。
まとめ
- 日銀は国債を買い取らないと
貨幣の発行を行うことはできない - 日本銀行は日本政府の子会社の
関係のため、連結決算で相殺可能
おわりに
最後に中央銀行の
国債買取を英語で
マネタイゼーションと
呼びます。
直訳すると貨幣化になります。
中央銀行が国債を
買い取ると貨幣になるというわけですね。
ただ日本のニュースなどでは、
中銀の国債買取を
『財政ファイナンス』と
呼ばれています。
国債の貨幣化と呼ぶと
財政破綻しないことが
明らかになることを
防止しているのかもしれませんね。
財政ファイナンスって
ファイナンスの和訳は財政なので、
財政財政?
よくわからないですね。笑
微差を積み重ねていきましょう!