はじめに
前回の経済編の記事では、
労働分配率について
確認をしましたよね。
労働分配率とは、
企業が稼いだ
付加価値の何割が
従業員など働き手の
所得に回されたかであること。
労働分配率は、
人件費÷付加価値で計算され、
日本の労働分配率は、
1999年度に75.7%でピークを打ち
そこから下がり始めている。
という話でしたよね?
思い出してもらえました?
今回は
投資について
整理していきましょう!
投資とは?
私たちが豊かになる、
つまりは実質賃金を引き上げるためには
・生産性を向上させる
・労働分配率を高める
必要があります。
今回は生産性、
厳密には労働生産性を向上させる手法について
考えてみたいと思います!
生産性向上とは、
従業員一人当たりの付加価値
つまりは財やサービスの
生産量を増やすことです。
例えば、
今は1人で1日に10個
生産できている所得は
当たり前ですが10個分になります。
それが、
生産性が向上し、
1日に30個の生産ができるようになった
となれば所得は
いきなり3倍に増えることになります。
しかも、
名目の給料の金額ではなく
実質で増えることになります。
前と比べて3倍のものを
買えるようになるわけです。
それって、いいですよね!
では。それまでと比べて
3倍の量の生産をするためには
どうしたらいいのでしょうか。
以前の3倍の時間働くことは
なかなか困難ですよね。
人間は1日24時間以上
働くことができません。
どうせなら、
働く時間は同じで、
前よりも3倍の量の生産を
したいところになります。
そうすれば、
趣味などに費やす時間は
変わらないまま実質の所得が
3倍になるわけです。
でも、そんなこと可能なの?
と思われた人が
多いかもしれませんが可能です!
生産性向上のために、
投資をすればいいのです。
というよりも、
生産性とは
投資以外では向上しません。
投資とは以前の記事である
支出の項目で解説しましたが
資本を投じるという意味になります。
ここで言う、
資本とはお金の話ではなく
・インフラストラクチャー
・工場
・設備
・機械
・運搬車両
といった固定資産になります!
要するに、
生産のために必要な物になります。
厳密には、
生産性向上のために
必要な投資には
四つの種類があります。
設備投資
工場の建設や機械の設置など
公共投資
公共投資により交通インフラが整備されることで、
全体的な生産性は必ず工場します。
人材投資
人材投資とは要するに人を雇用し長期間働いてもらうことになります。
人は器用なため、同じ仕事を
続けていると勝手に生産性が
向上してきます。
要するに慣れるわけです。
技術投資
工場を建設するにも
交通インフラを整備するにも
技術が必要です。
これらの、
・設備投資
・公共投資
・人材投資
・技術投資
という四つの投資だけが
生産性を継続的に
向上させることになります!
ところが、
日本はこの重要な投資を
行ってこなかった。
何と1997年のデフレ化以降
日本の投資総額は
ひたすら下がり、
今だに96年の水準を回復していません。
この状態で、
経済成長したら奇跡ですよね。
まとめ
- 生産性向上とは、
従業員一人当たりの付加価値
つまりは財やサービスの
生産量を増やすこと - 生産性向上のために、
投資をする - 投資には4種類があり、
設備投資、公共投資
人材投資、技術投資
が生産性を継続的に
向上させることになる
おわりに
今回の内容は
イメージしにくい言葉ですよね。
所得の向上には、
生産力の向上が必要で、
その向上には、
4種類の投資が重要。
微差を積み重ねていきましょう!