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世界一やさしい「才能」の見つけ方

世界一やさしい「才能」の見つけ方

著者:八木 仁平

自分の強みを見つけて活かすためのメソッド

『世界一やさしい「才能」の見つけ方』は、自己理解プログラムを開発し、多くの人々が「やりたいこと」を見つける支援をしてきた八木仁平氏が、自分の「才能」を見つけるためのメソッドを紹介する一冊です。才能は誰もが持っているものであり、それを見つけて強みに変えるための具体的な考え方を学べる内容となっています。

才能が見つからない人の5つの間違い

多くの人は「才能」を特別なものと考え、自分には才能がないと思い込んでいます。しかし、以下の5つの間違いが原因で、才能を見つけられないことが多いのです。

  1. 「人よりうまくできること」が才能だと思うこと 才能とは「ついやってしまうこと」であり、他人と比較する必要はありません。無意識に行っている行動を振り返り、自分の才能を見つけることが重要です。
  2. 「資格」や「スキル」が大事だと思うこと 才能は特別な努力をせずに身につけたものであり、学習によって得られるスキルや知識とは異なります。才能はどんな仕事でも活かせます。
  3. 「なりたい自分」になろうとすること 憧れの対象は「自分の外側」にあり、それは自己否定に繋がります。憧れを諦め、本当の自分に目を向けることが大切です。
  4. 努力は必ず報われると思うこと 世の中には報われる努力と報われない努力があります。才能のないことに対して努力しても成果は出ませんが、才能のあることに対して努力すると、楽しみながら成功できます。
  5. 成功者から学べば成功できると思うこと 成功者の方法は、その人にとっての成功パターンであり、自分に当てはまるかわかりません。自分の才能を活かす方法を見つけることが大切です。

自分の内面に才能を見つける

才能の特徴は「動詞」であり、「ついやってしまっている行動」が才能です。自分が「これはみんなできるし、大したことない」と思っていることの中に、本当の才能があるかもしれません。才能は外に探しに行くのではなく、既にやっていることの中に見つけるべきです。

才能を強みに変える「才能の公式」

才能を「役立つ強み」に変えるための公式は次の通りです。

  1. 「短所←才能→長所」 才能は「包丁」のようなもので、使い方次第で短所にも長所にもなります。才能を活かすためには、自分の才能が長所として活きる環境に身を置くことが重要です。
  2. 「才能×スキル・知識=強み」 才能に合ったスキルと知識を身につけることで、大きな成果が出ます。自分の才能を見つけ、その才能に合ったスキルを学ぶことが重要です。

才能を見つける技術

才能を見つけるための技術は次の3つです。

  1. 5つの質問に答える
    • 他人にイラッとすることは?
    • 親や先生によく注意されたことは?
    • やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
    • 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
    • 自分が何をやっている時が楽しいか?
  2. 1000リストから選ぶ
    • 「才能の具体例1000リスト」から自分に当てはまる才能を選びます。
  3. 3つの切り口で他人に聞く
    • 人から褒められて意外だったことは?
    • 私が他の人と違う点は何ですか?
    • 私が何をしている時が楽しそうですか?

まとめ

『世界一やさしい「才能」の見つけ方』は、自分の才能を見つけ、強みに変えるための具体的なメソッドを提供する一冊です。自分の内面に目を向け、才能を発見し、それを活かす方法を学ぶことで、自分の可能性を最大限に引き出すことができます。

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