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父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力

父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力

著者:ディリン・レドリング、アリソン・トム

お金を増やすための基本的な知識

『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』は、お金の増やし方や投資の方法について、子供でもわかるように教える投資の入門書です。ディリン・レドリングとアリソン・トムは、複利とリスク&リターンの考え方をベースに、お金を増やすための基本知識を丁寧に解説しています。

複利を理解し、お金を貯める

お金を貯めることは、資産形成の第一歩です。貯金を始めるのが早ければ早いほど、簡単にお金を貯めたり増やしたりすることができます。貯金の習慣を身に付けることで、将来のためだけでなく、今のためにも備えることができます。

多くの人が貯金できない理由の一つに、計画を立てていないことがあります。計画を立てることで、いくら貯めるか、いくら使うか、何に使うかを明確にすることが重要です。

お金を貯めることでの一番の魅力は、複利によって何もしなくてもお金が増えていくことです。複利とは、元本に加えて過去の利子にも利子がつく仕組みです。ウォーレン・バフェットは、複利の力を活用して財産を築いたことで知られています。

複利の計算式は以下の通りです:

複利 = P × (1 + i)^n
  • P:元本
  • i:年率
  • n:預金期間

複利で投資したお金を2倍にする年数を計算するには、72を金利で割ります。例えば、金利が8%の場合、9年で投資を2倍にすることができます。

リスクとリターンを理解し、投資する

投資は、複利のような強力なツールを使ってお金を増やす手段です。普通預金よりも大きな利益を得るために、株式や債券などの金融商品に投資することができます。

投資にはリスクが伴いますが、リスクとリターンの関係を理解することで、適切な投資先を選ぶことができます。リスクが高い投資はリターンも大きいですが、価値が下がるリスクも高いです。株式投資の年平均利率は約8%ですが、これはあくまで平均値であり、マイナスになる年もあります。

投資の際には、自分のリスク許容度を理解することが重要です。若いほど高いリスクを取ることができ、年齢やライフステージ、性格もリスク許容度に影響します。

資産運用の流動性

流動性とは、いかに簡単にいつでもお金を手に入れられるかということです。投資先を選ぶ際には、流動性も考慮に入れる必要があります。お金がすぐに引き出せない状態にある場合、それは流動的ではありません。

投資の基本原則

投資先を決める際には、そのビジネスについて多くの質問をすることが重要です。収益、成長、競合、安定性、経営状況などを調査し、投資前にリサーチを行い、その後も継続的に追跡・監視することが必要です。

投資の世界では「安く買って高く売る」という基本原則がありますが、これは実際には難しいことです。自分でリサーチを行い、情報に基づいて判断し、辛抱強く行動することが求められます。

まとめ

『父と母がわが子に贈るお金の話 人生でもっとも大切な貯める力、増やす力』は、子供でも理解できるように、お金の増やし方や投資の基本知識を解説した入門書です。複利の力を理解し、リスクとリターンの関係を学び、賢く投資を行うことで、将来の資産形成に役立てることができます。

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