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エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する

エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する

著者:グレッグ・マキューン

努力を最小化して、成果を最大化するための仕事術

『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』は、気合と根性で努力しても一定のところで成果が頭打ちになり、燃え尽きてしまう現実を指摘します。著者のグレッグ・マキューンは、ラクをすることは悪ではなく、いかに効率よく仕事を進めて成果を最大化するかについて、様々なコツや考え方を紹介しています。

エフォートレス思考とは

頑張りが成果につながることは事実ですが、それには限界があります。無理に頑張り続けると燃え尽きてしまうため、力を抜いて成果を出すことが重要です。エフォートレス思考は、働き方や生き方を根本から変える試みであり、次の3つのステップに分かれています。

  1. エフォートレスな精神
  2. エフォートレスな行動
  3. エフォートレスのしくみ化

エフォートレスな精神

頭に余計なものが詰まっていると、何をするのも難しくなります。疲労や古い考え、感情を取り除くことで、頭と心にスペースを作ります。

  • 頑張れば成果が出るとは限らない
    • 「どうやったらこの仕事がもっと楽になるか」と考えます。
  • 「我慢」を「楽しい」に変える
    • 大事な行動に、わかりやすい報酬を結びつけます。
  • 頭の中の不要品を手放す
    • 不満ではなく感謝に注意を向け、「不足思考」から「充足思考」へシフトします。
  • 「休み」で脳をリセットする
    • 1日の仕事は1日ですっかり疲れが取れる程度に、1週間の仕事はその週末で疲れが取れる程度に制限します。
  • 今、この瞬間にフォーカスする
    • 注意力を鍛え、情報処理速度を上げます。

エフォートレスな行動

完璧主義や自信のなさは、大事なことに取り掛かるのを遅らせます。やるべきことをシンプルにし、簡単にやり遂げることが重要です。

  • ゴールを明確にイメージする
    • 明確なゴールを設定し、コストとリターンが逆転する手前を「完成」と定めます。
  • はじめの一歩を身軽に踏み出す
    • 最初の一歩が遠すぎる場合、さらに複数のステップに分割します。
  • 手順を限界まで減らす
    • 「完了するために最低限必要なステップは何か」と問うことで、不要なステップを排除します。
  • よい失敗を積み重ねる
    • 完璧を目指さず、手軽に失敗して修正できるモデルをたくさん作ります。

エフォートレスのしくみ化

累積的な成果を得るために、エフォートレスなしくみを設計し、レバレッジを効かせて成果を増やします。

  • 一生モノの知識を身につける
    • 手軽な解決策ではなく、原理原則に目を向けます。
  • いちばんシンプルに伝える
    • 人に教えることで自分も効率よく学び、最も重要なメッセージを単純化します。
  • 勝手に回る「しくみ」をつくる
    • 知識を増やすよりも、ワーキングメモリに負担をかけない新たなやり方を探し、チェックリストなどのローテクな方法を活用します。

まとめ

『エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する』は、無理に頑張るのではなく、効率的に成果を上げるための具体的な方法を教えてくれる一冊です。エフォートレス思考を身につけることで、仕事や生活をスマートにこなし、最大の成果を得ることができるようになります。

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