はじめに
前回の経済編の記事では、
投資について
確認をしましたよね。
生産性向上とは、
従業員一人当たりの付加価値
つまりは財やサービスの
生産量を増やすこと。
生産性向上のために、
投資をすることが重要で、
その投資には4種類があり、
設備投資、公共投資
人材投資、技術投資
が生産性を継続的に
向上させることになる。
という話でしたよね?
思い出してもらえました?
今回は
設備投資について
整理していきましょう!
設備投資とは?
私たちが豊かになる、
つまりは実質賃金を引き上げる
手段の一つが生産性の向上になります。
働いている生産者
1人当たりの生産量を
増やす必要があります。
そのためには
・設備投資
・公共投資
・人材投資
・技術投資
の四つが必要!
今回はその、
設備投資に焦点を当ててみたいと思います。
そもそもなぜ、
設備投資をすれば
生産性が上がるんでしょうか。
例えば、
手作業で造花を作っている
内職で考えてみましょう。
手作業で
花をつくっていくと
どれだけ急いでも限界が
あります。
これが、
機械化、自動化されたら
どうなるでしょう?
人間は、
造花の材料を
機械に投入するだけで、
機械が自動的に
次々に造花を生産してくれます。
人間は
生産された造花を
回収し出荷する。
こうなると、
手作業と比べて
どのくらいの速さで
同じ造花を
生産できるでしょうか。
おそらくは、
数百倍だと思います。
これが設備投資による
生産性の向上です。
働いている人数は変わらない。
ただし、
働き手は自分で
花をちまちま作るわけではなく
原材料を機械に放り込み
生産された造花を
回収し出荷するという部分だけを
担当する働き手1人当たりの
造花の生産量は激増することになります。
GDP三面等価の原則により
生産=支出=所得です。
機械化という、
設備投資により
生産性が向上した結果、
働き手の実質賃金は
増大することになります。
もちろん労働分配率の
影響を受けますが。
いずれにせよ、
生産性の向上なしで
実質賃金を引き上げることは
不可能に近いのです。
そして、
生産性を向上させるためには
投資、特に企業に
設備投資を増やしてもらう
必要があります。
日本企業の設備投資は
リーマンショック以降に
大きく落ち込みいまだに
回復し切っていません。
生産性が向上する可能性は
少ないですよね。
といいますか、
97年の橋本緊縮財政で
経済がデフレ化し、
そこにリーマンショックが
追い打ちをかけたわけで
企業の設備投資が
伸びるはずがありません。
需要市場が縮小し、
お客が減っていく状況で
果敢な設備投資とやらに
打って出たところで
失敗の可能性は高いです。
つまり、
お客は減っている状況で
生産量を増やしても
意味が乏しいわけです。
日本企業の設備投資が
伸び悩んでいるのは
これは完全に政府の責任です。
政府が財政を拡大し
財やサービスの購入を増やす。
つまりは、
需要の拡大を行わない限り
日本企業の設備投資は伸びません。
設備投資が伸びないと
生産性が向上しない。
生産性が高まらないと
実質賃金は
低迷を続けるというわけです。
まとめ
- GDP三面等価の原則により
生産=支出=所得であるため、
機械化という、
設備投資により
生産性が向上した結果、
働き手の実質賃金は
増大することになる - 生産性の向上なしで
実質賃金を引き上げることは
不可能に近く、
その生産性を向上させるためには
投資、特に企業に
設備投資を増やしてもらう
必要がある
おわりに
今回の内容は
イメージしにくい言葉ですよね。
生産性の向上は、
奥が深いですね。
私の前職の理学療法士は、
時間単価でのサービスのため、
生産性の向上はどのような
形で行うのかと考えると、
個別リハビリなど、
サービスの生産量が反映される
環境下でないと難しいなと
思いました。
微差を積み重ねていきましょう!