経済の話題

技術投資って何?

はじめに

前回の経済編の記事では、
人材投資について
確認をしましたよね。

人材投資は、仕事を行い継続することで、
スキルなどが蓄積され、
生産性向上につながっていく

高度成長期の日本の転職率は
今よりも高かった。

という話でしたよね?
思い出してもらえました?

今回は
技術投資について
整理していきましょう!

技術投資とは?

実は人類の文明を支えたのは技術です。

人類の進歩とは
技術発展の歴史と
イコールと言っても
過言ではありません。

例えば、
代表的な農機具である
鋤が発明されたことで、
土壌を掘り返すことが可能になり、
農業の生産性は
飛躍的に高まりました。

あるいは、
本格的な資本主義の始まりとなった
イギリスの産業革命は、
実はインド産の綿製品、
通称キャラコに対抗するために、
イギリスの繊維産業が
様々な発明技術投資を行ったことが
きっかけでした。

イギリスの繊維産業では、
綿製品生産のための
様々な発明が相次ぎ、
工場に投入されていきました。

さらには、
蒸気機関の発明により、
生産の現場が機械化され
イギリス製造業の生産性は
飛躍的に高まることになりました。

技術こそが
生産性向上の要ということですね。

公共投資の時と同様に、
運送サービスで考えてみましょう。

荷物を載せ舗装されていない
荒れ果てた道を
人間が徒歩で運ぶとしたら、
ものすごく生産性が低いですよね。

それが、
高速道路が建設され
更には大型トラックも登場し、
運送サービス会社の
ドライバーは大型トラックに
荷物を満載にして
高速道路を運転し一気に運んでしまう。

ひとりの人間が提供できる
運送サービスの量が劇的に拡大しますよね。

つまりは生産性の向上になります。

最も高速道路を建設するにも
大型トラックを製造するにも
技術が必要ですよね。

道路建設や
自動車製造の技術が
存在しない場合、
運送サービスの生産性は
いつまでたっても低いままです。

研究開発を始めとした
技術投資こそが生産性向上の
要であることが分かりますね。

主要国の
研究開発費の推移を見ると、
中国の研究費総額が
2000年頃から大幅な増加が続いており、
首位のアメリカとの差は
2013年以降は
1300億ドル前後となっています。

日本の研究開発費は
まだ3位を維持していますが
21世紀に入って以降は
ほとんど横ばいの状況が続いており、
ドイツや韓国との差が徐々に
縮まってきています。

ちなみに、
研究開発費に占める
政府の負担の割合を見ると
・日本:14.67%
・アメリカ:22%
・イギリス:26%
・ドイツ:27.8%
・フランス:32.5%
の研究開発が政府負担となっており
主要国の中で、
日本は最低となっています。

緊縮財政を続ける
日本政府は肝心要の
研究開発にすら
お金を支出することを
行っていないわけですね。

このままではより、
日本が技術大国から
凋落する可能性があります。

まとめ

  • 人類の進歩とは
    技術発展の歴史と
    イコールと言っても
    過言ではない
  • 研究開発を始めとした
    技術投資こそが生産性向上の
    要である

おわりに

今回の内容は
イメージしにくい言葉ですよね。

技術の向上が、
生産性向上の要。
ということを頭に入れつつ、
自分も生産性を高めるために、
どのように動いていくべきか。
など日常にも活かすことができる
発想だなと改めて感じました。

微差を積み重ねていきましょう!