経済の話題

投資のマトリクスって何?

はじめに

前回の経済編の記事では、
技術投資について
確認をしましたよね。

人類の進歩とは
技術発展の歴史と
イコールと言っても
過言ではなく、
研究開発を始めとした
技術投資こそが生産性向上の
要である。

という話でしたよね?
思い出してもらえました?

今回は
投資のマトリクスについて
整理していきましょう!

投資のマトリクスとは?

生産者として働く、
私たちの実質賃金が上昇するためには
・労働分配率
・労働生産性
の引き上げが必要です。

そして生産性を高めるためには
・設備投資
・公共投資
・人材投資
・技術投資
が必要でした。

生産性向上のための
上記の4投資は
それぞれリスクが異なります。

もちろん、
投資にリスクがつきものですが、
ここで言うリスクというのは、
投資が無駄になること。

つまりは
生産性向上をもたらさない
可能性に加えて
支出される金額の大小も含む
概念になっています!

投資を決断してから
生産性が引き上げられるまでの
期間が各投資では
大きく異なっています。

リスクと
生産性向上までの期間の
2つの軸で4投資を
分類したのが投資のマトリクスです。

4つの投資の中で
最もリスクが小さく
生産性向上などの期間が短いのが
人材投資です。

要するに人を雇用する
ということですね。

新入社員が入社し、
教育研修やOJTを経て
さまざまな仕事を経験し
3年後に人材へと成長してくれた。

もちろん途中で
辞められてしまう
リスクはありますが、
その場合、それまでに支払った給与が
損失になるわけですが
工場の建設などに比べれば
金額的には小さくなります。

それでは、
工場建設に代表される
設備投資はどうでしょうか。

もちろん設備投資にも
いろいろあり、
業界や業態によって
規模が変わってきます。

工場建設の際は
事前調査や各種法令に基づく
行政手続きを含む計画段階、
建設業者決定後の建設段階、
最後に諸官庁による
完了検査をへて竣工となります。

工場建設の場合は、
そもそも検討段階に
何年も費やす企業が少なくないようです。

竣工までの期間が長いのはもちろん、
投じられる資金にしても
一人の人を雇うのとは
比較にならないほど大規模に
ならざるをえません。

公共投資によるインフラ整備は
だいたいは工場建設よりも
大規模で開通までの期間も
長くなります。

たとえば東海道新幹線の場合では、
起工式から開業まで
5年かかっており、
計画段階から数えると約10年で、
費用は当時の国家予算の一割に相当しましたので
今であれば10兆円規模です。

最後に技術投資。
技術投資が厄介なのは
どれだけ時間や費用をかけても
報われない技術が山ほどあることです。

例えば、1911年オランダの物理学者が
金属を冷やすと電気抵抗が0になる
超伝導現象を発見しました。

その後、
超電導技術の研究開発が進むのですが
日本で超電導リニア新幹線が
開業するのが2027年予定で
100年以上が経過していることになります。

技術投資は
特にリスクが大きいため
政府が主導しなければならないことが分かります。

まとめ

  • 投資を決断してから
    生産性が引き上げられるまでの
    期間が各投資では
    大きく異なっている
  • 技術投資は
    特にリスクが大きいため
    政府が主導しなければならない

おわりに

今回の内容は
イメージしにくい言葉ですよね。

投資の種類別に
色々な方面から
考えてみるのも
また面白いですよね。

微差を積み重ねていきましょう!

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