金融の話題

相続すると税金って必要なの?

はじめに

相続はなかなか
人生の中でも経験することが
少ないことや、
税に対する情報などが不足している
ことも背景にあってなかなか
知られていません。

そこで今回は、
相続税の概要について
説明していきます。

富の蓄積の不公平の是正

相続や遺贈によって
得られる財産は、
言えば棚からぼた餅のようなものです。

そのため、金額によっては
相続税がかかる場合があります。

財産を引き継いでも、
そのすべてを自分のモノにできるとは
限りません。

なぜなら、
取得した財産の額に応じて、
相続税や贈与税がかかることが
あるためです。

相続税が必要とされている理由は
・不労所得への課税
・富への再分配
・所得税の補完機能

の3つとされています。

このように
主に富の蓄積による
不公平をなくしていこう
という考え方のもと、
相続税の制度が設けられています。

相続税は、
相続開始の日(非相続人が亡くなったことを知った日)の
翌日から10か月以内に申告し、
納付するように定められています。

相続には、
相続財産の調査や
相続人同士の話し合いなど、
多くの作業が必要であることから、
計画を立てて実施していく必要があります。

相続税はどんなときに支払う?

相続税は先ほども書いたように、
富の蓄積による不公平を
できるだけなくすための
制度です。

そのため、
引き継ぐ財産が大きいほど、
納税額が高くなる累進課税となっています。

逆に、一定以内の額の場合は、
支払う必要がありません。

では、
どのような場合に、
相続税がかかるのか?
というと。

相続税の計算では、
現金や預貯金、土地建物、
貴金属、骨董品などの物から、
著作権などの知的財産権まで
全てを合わせて、
相続財産の金額を見積もります。

相続税の対象になる範囲は、
ここから、
基礎控除額(3000万+法定相続人1人につき600万円)
を指し引いた金額
になります。

そのため、例として、
4人家族で父親が亡くなったとします。
(父が被相続人となります)

その場合、
法定相続人が妻、子、子の
3人であることから、
3000万+600万×3=4800万円の
基礎控除額が設定されます。

それ以外の控除などもありますが、
まずは基礎控除額を
ざっくりと把握しておくだけでも、
自分たちが相続税が関係するのか?
などのイメージができるかと思われます。

おわりに

今回は、
まず相続税の概要について
説明をしました。

実際に相続の相談会などでも
聞かれることが多い内容です。

『基礎控除額を知らなかった。』
という人は結構います。

ただ、一方で土地や建物を持っている方などは、
自宅の財産などの評価額がわからないなども
多いです。

立場や置かれている環境は
人によって様々です。

まずは情報を少しずつ整理して
自分はどうなのか?
という疑問について
整理していけると良いですね!

無知はコストです!

一緒に学んでいきましょう!

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