はじめに
前回の経済編の記事では、
産業革命について
確認しましたよね。
産業革命とは
科学技術の発展を受け
資本と労働力が生産活動に
次々に投じられ
生産力が爆発的に拡大した
現象のこと。
産業革命後のモデルでは、
生産活動に投じられるのは
資本と労働、技術の3つに変わった
生産活動に投じられる
資本を生産できるという点が
優れている。
という話でしたよね?
思い出してもらえました?
今回は
経済の五要素について
整理していきましょう!
経済の五要素とは?
産業革命後の経済モデルにおいて
生産活動のために
投じられるリソースが
・資本
・労働
・技術
の三つになったと説明しました。
資本を増強するのが
設備投資と公共投資、
労働を強化するのが、
人材投資
技術を発展させるのが
技術投資
最も
・資本
・労働
・技術
の3つは生産側の
要素でしかありません。
経済が生産側だけで
成り立つなんてありえませんよね?
工場を建設したとして
それだけでは
ただの巨大な建物に過ぎません。
製品を製造するために
必要な材料あるいは
資源がきちんと工場に納品される、
工場で生産した製品が
きちんとお客さんに届けられる
といった環境がなければ
生産活動は行われません。
つまりは
・資源
・需要
です。
経済、生産活動とは
生産の3要素に加え
需要、資源の2要素が
加わらなければ
成立しないということです。
経済の5要素は
足し算ではなくかけ算です。
どれか一つでも
0になってしまうと
全てが0になります。
ところで経済の五要素のうち
生産の三要素については
投資をすることにより
強化することができます。
設備投資や公共投資は資本を、
人材投資は労働を、
技術投資は技術を
強化することになります。
それに対し、
需要や資源を強化する
ということは可能なのかというと、
実は需要の方は可能なんです。
需要とは
民間の消費、投資意欲が
乏しい時期であったとしても
政府が貨幣を発行し
支出することで
創出することが可能です。
例えば
『日本人はすでに欲しいものは
あらかた手にしてしまっているから需要は拡大しないよ。』
などの言い方をする人がいます。
ただ、
・天災が起きても大丈夫
・知らない外国から攻撃されない
・疫病でも全員が生き延びる
といった需要は
満たされているのでしょうか?
それ以前の話として
そもそも97年のデフレ化以降、
日本国民は貧困化し
欲しいものを手に入れる
といった需要すら
満たされていないような
気がしますが。
日本人は
満たされている論は
結局は、
政府に需要創出をさせたくない
緊縮思考の誘導と考えられます。
政府がその気になればいくらでも
拡大できる需要に対し
資源の方は
たしかに限りがあります。
いずれにせよ
・資本
・労働
・技術
・需要
・資源
という経済の5要素については
当たり前ですが
可能な限り自国で賄うべきです。
例えば、
技術一つとっても
外国に依存しなければ
生産活動ができないとなると
これは危険です。
逆に言えば
経済力がある国とは
経済の5要素に関する
外国依存度が低い国といえます。
日本はどうなのでしょう。
まとめ
- 経済、生産活動とは
生産の3要素に加え
需要、資源の2要素が
加わらなければ
成立しない - 需要の要素は
政府の支出により、
創出が可能
おわりに
経済の要素では、
生産だけでなく、
需要も大切なわけです。
需要が不足すれば、
その分、
生産とのミスマッチが生じ、
企業などの投資といった、
向上要素もされなくなります。
微差を積み重ねていきましょう!