はじめに
前回の経済編の記事では、
輸入物価指数について
確認しましたよね。
企業物価指数は、
・国内企業物価指数
・輸出物価指数
・輸入物価指数
の三つに分かれている。
昨今の情勢もあり、
2020年を100とした
日本の輸入物価指数は
2022年6月円建てだと
175を超えている。
という話でしたよね?
思い出してもらえました?
今回は
食料自給率について
整理していきましょう!
食料自給率とは?
農林水産省は
全体の食料自給率について
・生産額ベース
・カロリーベース
の2つの指標を発表しています。
生産額ベースの食料自給率とは
金額で見た自給率です。
国内生産額から輸入額を差し引くことで
計算して求めます。
金額で見ているため、
例えば国内で生産される農産物の価格が
引き上げられるだけで
生産額ベースの自給率は上昇することになります。
それに対して、
カロリーベース自給率は
基礎的な栄養価であるエネルギー
つまりはカロリーに着目して、
国民に供給される総カロリーに対する
国内生産の割合を示す指標です。
カロリーベースで
注意する必要があるのは、
畜産物のうち輸入した飼料によって
国内生産されたものについては
国産には含めていない。
という点です。
例えば、
アメリカから輸入した
配合飼料で育てられている
畜産物は国産とされていないわけです。
外国からの
飼料輸入が途絶するだけで
国内生産が不可能になるため
カロリーベースの合計からは
外しているわけです。
日本は生産額ベースの
自給率は67%とそこそこ高いのですが
カロリーベースは37%。
外国からの食料関連品の輸入が
途絶えると私たちが摂取可能なカロリーは
4割弱に落ち込んでしまうわけです。
怖いですよね。
また食料自給率を見る際には
品目にも注目する必要があります。
日本はコメの自給率が
97%と100%に近いですが
これは米の生産量が増えているためではなく
需要が減っているためと言われています。
日本人は次第に
お米を食べなくなっているわけです。
私自身も、
オートミールを食べています。
脱線しましたね。笑
話をもどしますが、
小麦など米以外の穀物を食べることが
増えているわけです。
小麦の自給率は
15%に過ぎません。
というわけで
主食用穀物の自給率は
60%に下がってしまいます。
そして、
畜産物の餌である
配合飼料を合わせると
実は日本の穀物自給率はわずか28%。
日本よりも穀物自給率が低い主要国としては、
オランダだけと言われています。
野菜の自給率は80%と
比較的高いのですが
実は日本で生産されている
野菜の種の9割は外国産です。
農林水産省は
種が外国産である理由について
温室などで雨を避けて
種を生産したり人を雇って手伝ってもらえば
日本でも品質の高い種を
多く生産できますが
お金がかかるため
外国で種を生産してもらうようになったと説明しています。
簡易的に説明すれば、
外国で作ったほうが
安いから種の輸入を増やしたわけです。
何らかの事情で
種の輸入が困難になり
価格が高騰すると
日本国内の野菜の自給率は一気に
下落することになります。
まとめ
- 農林水産省は
全体の食料自給率について
・生産額ベース
・カロリーベース
の2つの指標を発表している。 - 日本は生産額ベースの
自給率は67%とそこそこ高いのですが
カロリーベースは37%となっている。
おわりに
まずは私たちが
日本の食糧自給率の現状を知って
自給率引き上げのために
政治家に働きかけるというような
考え方もあってよいのかなと
考えています。
自分の子どもが
飢餓などになるのは
とても耐えれないので。
微差を積み重ねていきましょう!