はじめに
経済から金融を学び、
そして投資の商品について
学ぶという観点で
今回は経済を学ぶためのポイントについて
説明したいと思います!
経済を学ぶポイント
消費と費用
消費と費用という話からします。
経済というのは何だったかというと
人や政府、企業などそれぞれが
消費などのやり取りをしている。
これが経済でした。
それを媒介してるのがお金です。
このお金のやり取りをする上で、
経済とか景気が良くなるためには
お金があるというところがポイントではなく、
そのお金が初めて消費されることによって刺激されます。
ここは非常に重要なポイントです。
消費がされないと
景気は良くならない。
以前、
新型コロナの外出自粛要請時に、
1人10万円の給付がありましたよね?
その際に、
『国民にお金を配っても景気が回復しなかったから、
お金を配ることは良い方法ではない。』と解説されている人がいました。
お金を配った→景気が回復しない→じゃあお金配らなくて良い
という流れですよね。
ただ、これは飛躍した考えなんです。
なぜなら、経済は消費されて初めて刺激されるわけです。
コロナ禍で
『もう少し給料が下がるかもしれない』
『何があるかわからないから貯金しておこう』
と貯蓄に回りました。
では、企業ではどうだったか?というと、
内部留保などでこれも貯蓄に回したわけです。
『皆、外出しないから今は新商品を作るよりも
貯めておこう』のようなものですね。
なので、貯金や内部留保というのは
景気に影響されないということになります。
もう1つポイントが借金の返済です。
借金を返すという行為も、
モノやサービスの購入ではならないので、
借金の返済に例えば10万円受け取って借金の返済に当てる、
税金払うなどは全く景気を刺激しないわけです。
実際10万円配られた時も自動車税のタイミングと
合致したので景気が刺激されなかったわけです。
つまりは、
お金を配った→モノやサービスの消費に回らなかった→景気が回復しない
となるわけで先ほどのように
『お金の配るのは意味がない』ではなく、
『お金を配って消費に回る流れがなかったよね』となると良かったわけです。
ここまでに消費が重要だよということを説明しましたが、
消費をするためには必ず後ろに生産というものがあります。
言ってしまえば、お金があっても物がなければ消費できませんよね?
なので、
消費の背景には生産が必要であるからこそ、
国の生産力にちゃんと目線を向けていく必要があるわけです。
経済学は限られた資源を合理的に、
効率的に使うように考える学問と言われています。
では資源というものに何があるのかっていう話ですが
例えば、人材。人の労働力であったり、石炭や鉄などのいわゆる資源!というものも入ります。そしてもう1つ重要な時間というものも立派な資源になります。
例えば、このブログを読む時間という資源を消費しているわけです。
逆を言えば、この資源を使っているため時間という費用が発生していることになります。
私たちの生活はすべて選択です。
というとブログで勉強する時間にするか、
はたまたゴロゴロする時間にあてるか。
どちらかを選択すれば、
どちらかを選択していないということです。
ここで重要な言葉を伝えます。
それは機会費用という言葉です。
先ほど書いたように、
私達は選択を常にしている一方で、
何かを捨てているということです。
あっちを知っておけば得したのに知らなかった。
これも知るという努力を傾けなかった。機会費用の損失です。
なので、お金の勉強とか、
インフレ・デフレなどを知らずに
生活するのも機会費用を損失なわけです。
ここまでのまとめで、
経済の中で消費というのが非常に重要であること。
そして資源の中には時間があり、機会費用という概念があること。
情報を知らずに選択できないという機会費用の損失があること。
について説明しました。
多くの方が、
投資の情報とか情報を知らずに、
『私は怖いからやらない』
といわれます。
もちろん
情報を知った上でやらないという選択をする。
ことも全然良いことです。
問題は情報を知らずにそちらを選択できなかった。
というのが機会費用の損失であるため、
まずは情報得るということが重要なわけですね。
主義とお金
では、ここから主義とお金という話をします。
大きく主義は2つあります。
・社会主義経済
・資本主義経済
です。
社会主義とか資本主義って
よく聞きますよね?
社会主義経済というのは
一部のエリートが資源の配分や、
やり取りを決めて実施します。
一方で資本主義経済というのは
資源のやり取りをお金自身の配分や流れに任せる経済になります。
多く持ってる人のところには資源が多く流れるというわけです。
お金をそこまで持ってない人には少なくなってしまうというようなものです。
社会主義は、
この一部のエリートの考え方とか、
その時に力を持った人たちの方針で決まるため、
国によって全然違います。
一方で資本主義経済ってのはお金の流れ、
自身に身を委ねるというような特徴がまずあると把握しておいてください。
では、本当に資本主義はあてになるのか?
というのを昔カンボジアが
『お金なくそう』ということを実際にしました。
その時の独裁者が
原始共産制っていうのを行いました。
簡単に言えば、
食料など自分の分は自分で作ったら余ったりとかがないよね?
要は貧富の差が資本主義は露骨に出るので、
自分の分は自分で作れば別にお金とかで
やりとりしなくても食べていけるでしょというわけです。
でも、お金というものがあるから、
差別が生まれる。
不平等が生まれるんだ。
ということで、
自分の方が自分で作ろう。
と言ってお金をなくしました。
そうなると、
今度お金のやり取りとかを
今までは首都が管理していましたが、
人もいらないよねと首都も無くしました。
とにかく、
お金を徹底的になくす
ということを実際にしたわけです。
では、
その結果どうなったかと言うと、
自給自足をしろと言われてもできずに、
教育なども破綻し、
様々な国の機能が破綻し、
とても貧しくなったわけです。
お金がそもそもないのに
貧しいとかあるの?となるかもしれません。
ただ先で書いたように、
国の豊かさはお金の量でなく、
生産力が影響していました。
そのため国の生産能力の減少=貧しさとなるわけです。
この話から、
お金というのは適度に流すこと、
扱い方が大切であるということと、
生産能力が崩れる方がより、
国にとっては大事であるわけです。
人は合理的?非合理的?
ではここからは、
人は合理的?非合理的?という話をしたいと思います。
経済に重要な要素は需要と供給です。
人は合理的に活動をするという
前提から経済学は発展しているんですね。
ただ、実際に人は合理的なのでしょうか?
例えば、8万円のバッグ。
これを高いと思いますか?安いと思いますか?
もちろんこれに正解・不正解はありません。
個人の感覚ですから。
ただ8万円のバックは
一般的には多分高い方になると思います。
では、この8万円のバッグが高級ブランド店の50万円とか60万円のバックの中に置いてあったらどうでしょうか?
さきほどのようには高いなと思うかってところなんですね。
もちろん思う人もいると思います。
『結局8万円は高いよね。』とか。
でも一方で、
『いやでも50万とか60万とか100万のカバンみたいに
8万円とかだったらまだこれは良心的だよね』みたいな。
見え方って変わる人もいると思います。
つまりこれは8万円という値段は同じなので、
人は合理的に判断するのであれば8万円は8万円。
だから50万円、60万円の中にあっても8万円は高い。
と、意志がぶれないはずなんです。でも実際そうではない。
ということです。
つまりは他の要素とかで引っ張られるわけです。
人が物を買ったりするのが消費、
経済だという話をしましたが、
経済の中に合理的ではない要素があるわけです。
経済学は人は合理的な判断を行うというのが前提で進んでいる学問なので、
この合理的ではない部分をどのように対応したらいいの?というところから発展したのが
行動経済学になります。
合理的であれば経済学だけで良かったんですけど、絶対に人は合理的じゃない部分を対応するのが行動経済学なんですね。
なので、人は合理的な部分と合理的でない部分を持った人たちが経済活動しているため景気がいい悪いとかに人の感情などが反映されるわけです。
株価なども、合理的な部分、非合理的な部分で影響されたりするため、
仕組みなどを勉強しておくことが非常に重要になります。
経済に重要なGDP
ここからその経済に
重要な要素であるGDPについて説明します。
GDPとは国内総生産と呼ばれるもので、
簡単に言えば、その国の経済力、
もっとわかりやすく言えば私たちの給料の合計と考えてもらえたら結構です。
ただ多くの方が国内総生産?
私たちの給料?
と言われると謎なんですね。
なので解説していきたいと思います。
例えば、Aさんと、Bさんがいるとします。
Aさんはりんごを作り、
100円で売る。
Bさんはそのりんごを買ったとします。
この場合のやりとりを細かく考えると
・Aさんは100円のりんごを生産した
・Aさんは売ったことで100円の収入を得た
・Bさんはりんごの購入で100円支払った
ことになります。
つまり
100円の価値が生産され、
100円消費が発生して、
100円の所得が発生する。
そのため、
生産と消費と所得はイコールなわけです。
これをGDP三面等価の原則と言われてます。
これは経済の上で必ず外せないポイントになります。
そのため、
先ほどGDPが私たちの給料の合計といったのがこの理由な訳です。
このGDPが日本は30年近く増えていない。
という文章のまずさがわかっていただけたのではないでしょうか?
日本は以前GDPが世界2位であったのが、
現在は中国に抜かれ、
近々ドイツに抜かれるのではないかといわれるのはこのあたりの背景になるわけです。
このGDPというものに株価とかなども相関しているといわれています。
そのため投資を行う上で、このGDPに意識を向けることが非常に重要になります。
ではこのGDPの出し方はどのようになるのでしょう?
GDPの2つの要素
GDPは2つの要素から計算されます。
1つ目は人口です。
私が1人で食事するのと、
10人で食事するのどちらが多く消費するかというと後者ですよね?
つまりは、人が多くなるほど消費が促されるわけです。
そして2つ目が一人当たりGDPです。
国民一人一人の生産性ですね。
投資の活性化などで生産性が向上されれば、
一人当たりGDPは増加するわけです。
そのため
GDP=人口×1人あたりGDP
ということになります。
株価などに影響するGDPに人口が関係する。
これは非常に重要です。
日本は先ほど全然変わってないっていう風に言われてました。
世界第2位だったのが3位になりました。
一人当たりのGDPはどうなのか?というと
日本の1人当たりのGDPで1人当たり430万円と言われてます。
では、世界第2位の中国ってどれくらいかというと105万円なんですね。
なので、中国のGDPが今伸びてる理由は何かというと人口なんですね。
人口によるGDPの要素を人口ボーナスなどと言われます。
日本は今から人口が減ることが予想されています。
そのため日本はなおさら1人当たりの
このGDPを上げていかないと下がることが
今の時点で予測されるわけです。
投資家などが
投資を行う際に人口ピラミッドなどを確認するのは
これらの理由からとされています。
そのため投資信託などを購入するなどの際に、
人口予測なども一つの視点として興味を持ってもらえると良いかと思います。
GDPなどを確認するメリットなどを
知っているかどうかでも投資などの
失敗の可能性を減らすことにつながるわけですね。
おわりに!
現在は多くの情報が氾濫するまさに
インフォデミックと言われています。
インフォデミックとは、
ネットなどで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、
現実社会に影響を及ぼす現象を指しています。
「情報(Information)」と、
感染症の広がりを意味する
「エピデミック(Epidemic)」
を組み合わせた造語です。
そのため、
お金を増やすだけでなく、
守るためにも学ぶ必要があり、
良質の情報選択判断を自分でできるようになる
ことが求められます。
『物価は毎年10%上がるんですよ。だから20%くらいの商品でないとだめですよ。』
などを言われた時に
『そうなの?だったらそのリスクで行こうか』
となるのか、
『いや、国の設定しているインフレターゲットって2%じゃないですか?』
となるのかは大きな違いです。
だからこそ、
守るためにも経済から金融そして投資というものを体系立てて
学ぶことは重要になります。
なので、
ぜひとも経済について、
一緒に学んでいけたらと思ってます。