脳のやる気を引き出すシチュエーションとその秘密

脳がやる気を出すシチュエーションとは

私たちの脳には、やる気を引き出す特定の条件があります。やる気が出ないのは性格や気分の問題ではなく、脳がその条件を満たしていないためです。

脳がやる気を出すためには、取り組む課題が「50％は成功が保証されていて、残り50％はやってみなければわからない冒険」と設定されていることが必要です。この「安全50％と冒険50％」のバランスを上手に設定することで、脳のやる気を引き出すことができます。

例えば、初めての人と仕事をする際、以下のどちらの行動を選びますか？ A：いつもより早起きをして特別な朝食をとり、新しい服を着る B：いつも通りの時間に起きて、いつも通りの食事をとり、いつも通りの服を着る

脳がやる気を出すのはBの行動です。Aは気合が入っているように見えますが、脳が過剰に興奮し、危機状態と認識します。これにより交感神経が過剰に働き、視野が狭くなり、ミスを犯しやすくなります。

逆に、毎日同じ作業を繰り返すとき、以下のどちらの行動を選びますか？ A：いつもより早起きをして特別な朝食をとり、新しい服を着る B：いつも通りの時間に起きて、いつも通りの食事をとり、いつも通りの服を着る

この場合、脳がやる気を出すのはAの行動です。Bは安全ですが、変化がないため脳は退屈し、やる気を失います。

脳は、冒険が多すぎても安全すぎてもやる気を失うのです。このバランスを保つことで、脳のやる気を引き出すことができます。