金融の話題

投機ではなく投資を選ぼう

多くの人が悩んでいるので、今回はその解決策をお伝えします。FIRE(Financial Independence, Retire Early)を実現するには、資産を増やすための投資が欠かせません。しかし、「投資はギャンブルのように危険で、大金が必要」という誤解を持っている人が多いのが現状です。

投機と投資の違い

1日のうちに株を何度も売買して利益を狙うデイトレードを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、デイトレードは「投機」に分類されます。投機とは、機会(チャンス)に資金を投じる行為です。一方、投資は長期的に資産を増やすために現在の資本を投入する行為を指します。

デイトレードは短期間で高リスクな金融商品を売買し、利益を追求するものなので、私がここで推奨する投資法とは異なります。

おすすめの投資方法:株式投資

投資にはさまざまな種類がありますが、今回は代表的なものを簡単にご紹介します。

1. 株式投資

企業が発行する株式を購入し、株主として企業の利益の一部を配当(インカムゲイン)として得ます。また、株価が上昇すれば値上がり益(キャピタルゲイン)も得られます。

2. 債券投資

国や地方自治体、企業が発行する債券を購入することで、発行主体にお金を貸し、その利息を得る投資法です。代表的な債券は国が発行する「国債」です。

3. 不動産投資

アパートやマンション、一戸建てなどの物件を購入し、第三者に貸して家賃収入を得る方法です。

投機性の高い投資商品

投機性の高いものには、FX、暗号資産(仮想通貨)、バイナリーオプションなどがあります。最近ではNFT(デジタル資産)も注目されています。

1. FX

外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)の略で、通貨の売買によって差益を得る方法です。国内取引所では最大25倍のレバレッジが使えるため、非常にハイリスクです。

2. 暗号資産

ビットコインなどの暗号資産はインターネット上で売買され、その価格変動率は極めて高く、ハイリスクです。

3. バイナリーオプション

一定の時刻までに価格が予測通りに動けば利益を得る投資法です。予測が外れると損失になります。

なぜ株式投資がおすすめなのか?

債券よりも上昇率が高く、長期的に見ればFXなどの投機的な金融商品よりもリスクが低いからです。以下の図は、1802年に1ドルを投資した場合、2001年にどれだけ増えたかを示しています。

株式はインフレに強く、企業の成長によって200年間で約60万倍の価値にまで上昇しています。利息で資産を増やす債券投資と比べても、株式投資の優位性は明らかです。

短期的には株価が大きく下がることもありますが、15年以上の長期投資を考えれば、株式投資は債券投資よりも高いパフォーマンスを発揮します。

この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。

こんな記事もおすすめ