金融の話題

4%ルールで不労所得生活を実現する方法

多くの人が悩んでいるので今回はその解決策を紹介します。FIRE(Financial Independence, Retire Early)ムーブメントが注目される中、トリニティ・スタディをもとにした「4%ルール」がよく取り上げられています。このルールは、

「運用資産の中から毎年4%を取り崩して、その範囲内で生活する限り、資産を減らすことなく不労所得だけで人生を過ごせる」

というものです。

4%ルールの背景と計算方法

4%という数字は、運用資産の取り崩し率とも、運用益とも言われています。米国株の平均的な年利は約7%とされ、物価上昇率が3%だと仮定すると、4%の運用益で生活することが可能です。

例えば、3,000万円の資産を4%の利回りで運用すれば、年間で「3,000万円 × 0.04 = 120万円」の運用益が得られます。これを月額に換算すると10万円です。この金額で生活できれば、3,000万円の資産でFIREが達成できます。

生活費別のFIRE達成資産額

月々10万円の生活費では厳しいと感じる方もいるでしょう。では、月々20万円、年間240万円の生活費が必要な場合を考えます。この場合、必要な元本は「240万円 ÷ 0.04 = 6,000万円」です。つまり、6,000万円の資産があれば、月々20万円の生活費でも資産収入だけで暮らせるのです。

なお、ここでは税金は考慮していませんが、実際にFIREを目指す場合は、金融所得課税の影響も計算に入れる必要があります。

FIRE達成の計算式

4%ルールを使えば、FIRE達成に必要な資産が簡単に計算できます。例えば、年間100万円の生活費で暮らせる場合、必要な元本は「100万円 ÷ 0.04 = 2,500万円」となります。

FIRE達成の目標は、「生活費の25年分の資産を持ち、年率4%の運用益を得ること」です。この計算式をまとめると、

  1. 「年間の生活費 ÷ 年間の運用利回り(%) × 100 = FIREに必要な資産」
  2. 「FIREする時の資産 × 運用利回り(%) ÷ 100 = 年間の生活費」

となります。年間の生活費を低く抑えれば、少ない資産と低い運用利回りでもFIREが達成可能です。

この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。