多くの人が悩んでいるので今回はその解決策をお話しします。文章を書くときには、必ず読者を意識することが大切です。たとえ自分のために書く場合でも、書く自分と読む自分は同じではありません。個人的な日記であっても、あとで読み返したときに理解できなければ意味がありません。日記でも読者のことを考えて書く必要があります。
手紙やはがきのように読む相手が明確な文章もあれば、印刷物のようにどこで誰が読むか分からない文章もあります。読者がいることを考えると、文章は料理のようなものだと理解できます。
文章は料理のように
料理は作った人も食べますが、食べてくれる人がいなければやりがいがありません。美味しいと言ってくれる人がいるからこそ、腕を振るいたくなるものです。文章も同じで、まずは読まれなければ意味がありません。何の文章かわからなければ読んでもらえませんし、誤字や脱字は料理の中の石のようなものです。美味しい料理には栄養があり、同様に良い文章には中身があります。
何よりも重要なのは、文章が「美味しい」ことです。いくら内容が立派でも、読みたくないと思われるような文章では意味がありません。興味を引かれ、続きが読みたくなり、気がついたら読み終わっていたというのが理想の文章です。
案ずるよりは書いてみる
文章の期限が決まっていると、妙に負担に感じることがあります。いいものを書こうと意気込むと、ますます気が重くなることがあります。締切が迫ってくるのに原稿が進まず、他の仕事に手を出してしまうことさえあります。これでは、約束の原稿は書けません。
一方で、寺田寅彦のように、依頼を受けたら早めに書いてしまう方法もあります。時間をかけても必ずしも良い文章が書けるわけではありません。むしろ、書く気持ちがあるときにペンを取り、のびのびと書くことが大切です。
つまり、あまり力まずに、早めに書き始めることがポイントです。考えていることを時間があるうちに書いてみると、予想外に面白いアイデアが浮かぶこともあります。
【必読ポイント!】 読まれる文章のコツ
長文と短文
長文とは、何十枚もある長い文章のことではなく、一つのセンテンスが長い文章のことです。現代の日本語では、40から50字くらいのセンテンスが標準です。70から80字の長文よりも、20字前後の短文のほうが読者にとってわかりやすいです。
長文になる原因のひとつは、「が」で文章をつなげることです。文を「が」で結ぶのは避けたほうが良いでしょう。
つなぎ
短いセンテンスを並べると、「そして」や「しかし」などのつなぎ言葉を使いたくなることがありますが、多用すると文章の勢いが削がれます。つなぎ言葉を使わなくても、前後の文が自然に繋がるように心がけましょう。
である調、ですます調
現代の日本語には、「である」調と「ですます」調の2つの文体があります。「ですます」調はやさしい印象を与えますが、単調になりがちです。「である」調は文章を締めるのに適していますが、かたくるしい印象を与えることもあります。両方の文体を使いこなせるようになると良いでしょう。
心をつかむ構成
一口に言えること
文章を書くには、何を書くのかを明確にする必要があります。主題はひとつのセンテンスで表現できるものでなければなりません。書きたいことがたくさんある場合は、絞り込んで2つか3つにまとめると良いでしょう。
話は中途から
文章は中途から始めると、読者の興味を引きます。いきなり核心部分から始めると、強い印象を与えることができます。
今こそ手紙の力を
手紙の心
手紙を書くには相手を思いやる心が必要です。はがきを書く場合も同様です。はがきをせっせと書くことで、文章力を向上させることができます。手紙やはがきを通じて、心豊かに生きることができるでしょう。この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
