多くの人が悩んでいるので今回はその解決策をお伝えします。今回は「オーストラリアにおける非アスリートのスポーツ食品利用の実態」について解説します。スポーツ食品は本来、アスリートの栄養補給を目的に設計されていますが、オーストラリアでは非アスリートがこれらを利用するケースが増えています。その背景とリスクについて見ていきましょう。
スポーツ食品の利用者の中心は非アスリート
調査によると、オーストラリアにおけるスポーツ食品の主な利用者は非アスリートであり、これが全体の利用者の大多数を占めています。スポーツ食品にはプロテイン、炭水化物、カフェインなどが高配合されており、これらは本来、特定の栄養素を必要とするアスリート向けに開発されたものです。しかし、一般の人々がこのような食品を利用する際には、過剰摂取によるリスクが懸念されています。
調査の概要
2022年5月から8月にかけて、オーストラリア在住の成人を対象に、スポーツ食品の利用状況に関するオンラインアンケートが実施されました。調査対象は、過去3カ月以内にスポーツ食品を摂取した18～65歳の成人で、アスリートは除外されています。最終的に307人のデータが解析されました。
主な調査結果
スポーツ食品の利用状況
調査対象者のうち、94.5%がプロテイン、19.5%が炭水化物、61.9%がその他のスポーツ食品を摂取していました。また、64.5%が3種類以上のスポーツ食品を利用していることが明らかになり、多様なスポーツ食品が消費されている実態が浮き彫りになりました。
パッケージ情報が購入の決定要因
スポーツ食品の購入者は、パッケージに記載された栄養成分や効果に関する情報を重視しており、これが購入決定の大きな要因となっています。しかし、これらの情報に依存している一方で、約47.6%の人はそのリスクを十分に認識していないことが判明しました。
女性の摂取量が多い
男女別の比較では、女性の方がスポーツ食品の摂取量が多いことが確認されました。また、リスクを認識している人や実際に有害事象を経験した人、ウォーキングを行っている人は、摂取量が比較的少ない傾向が見られました。
摂取目的とリスクの認識
スポーツ食品の主な摂取目的としては、タンパク質摂取量の確保（56.7%）、スタミナ維持（34.9%）、回復促進（33.9%）が挙げられています。しかし、消化器症状や肝臓・腎臓への影響といったリスクが認識されており、実際に消化器症状を経験した人が77.1%に上ることも分かりました。
結論
非アスリートによるスポーツ食品の利用は、パッケージ情報に大きく依存していることが分かりましたが、過剰摂取や有害事象のリスクが伴うため、慎重な消費が求められます。安全な消費行動を促すためには、パッケージ情報の規制を厳格にすることや、利用者への教育が必要かもしれません。この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
