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多くの人が手首や手指の痛みに悩んでいるので、今回は手首および手指関節について詳しく解説します。
手首および手指関節とは?
手首と手指は、物を持ったり、キャッチしたり、体を支えたりする際に非常に重要な役割を果たしています。このため、これらの関節を負傷すると、日常生活やスポーツでの動作が大きく制限されることがあります。手首と手指は、多くの小さな骨や関節で構成されており、その複雑な構造が多様な動きを可能にしています。柔軟で機敏な動作を支えるため、これらの関節はとても大切です。
手首および手指関節の種類
**手首(橈骨手根関節)**は、顆状関節という種類に分類されます。顆状関節は、楕円形の凸面と凹面を持つ骨が組み合わさって形成され、2軸性の動きが可能です。この2軸性により、手首は限定的な円運動を行うことができます。
**母指関節(母指手根中手関節)**は鞍関節と呼ばれ、一方の骨が鞍のような形をしており、他方の骨がそこにはまり込む構造をしています。こちらも2軸性で、複合的な動きが可能です。
手首および手指関節の可動域
**手首(橈骨手根関節)**では、以下のような運動が可能です。
- 掌屈(屈曲): 90度
- 背屈(伸展): 70度
- 尺屈(内転): 55度
- 橈屈(外転): 25度
**母指関節(母指手根中手関節)**では、以下の運動が可能です。
- 屈曲: 90度
- 伸展: 0度
- 内転: 0度
- 外転: 60度
これらの動きを組み合わせることで、手首や母指は多様な動作を行うことができます。
手首および手指を構成する骨
- 尺骨(しゃっこつ): 前腕の内側に位置し、手首に近づくにつれて細くなりますが、実際には手首の関節には達しません。
- 橈骨(とうこつ): 前腕の外側に位置し、手根骨と接続しています。肘側では細く、手首に向かうにつれて広がります。
- 手根骨(しゅこんこつ): 手首には8つの小さな骨が集まり、近位手根骨列と遠位手根骨列を形成し、手首の動きを支えています。
手首を支える靭帯・軟部組織
- TFCC(三角線維軟骨複合体): 手首の尺骨側に位置し、三角線維軟骨や橈尺靭帯、尺骨手根伸筋腱鞘床、関節包で構成されています。手首の安定性を保ち、クッションの役割を果たし、物をつかむ際や腕を回転させる際に重要な役割を果たします。
手首や手指は繊細でありながらも、多機能な構造を持つため、使用頻度が高く、ケガをしやすい部位です。適切なケアと予防が、健康な手首と手指を保つためには不可欠です。この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
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