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多くのチームが直面する「困難」を乗り越えるために、重要な要素として「チームレジリエンス」が挙げられます。チームレジリエンスとは、チームが困難から回復し、さらに成長するための能力やプロセスのことです。今回は、チームレジリエンスを高め、困難を乗り越えるためのステップや方法について詳しく解説します。
チームレジリエンスの3つのステップ
チームが困難に直面した際、レジリエンスの高いチームは以下の3つのステップを踏んで対処します。
- 課題を定めて対処する:まず、課題を明確にし、対処可能な状態に落とし込みます。
- 困難から学ぶ:困難から学び、教訓を次に活かせるようにします。
- 被害を最小化する:困難を早期に発見し、事前に対策を講じることで被害を最小化します。
1. 課題を定めて対処する
困難に直面すると、急いで解決策に飛びつきがちですが、まずは状況を整理し、具体的な課題に落とし込むことが重要です。解決可能な課題に落とし込むためには、以下の5つのポイントが役立ちます。
- 「問題」と「課題」を切り分ける
すべての困難がチームの課題とは限りません。問題と課題を見極め、チームで解決すべき課題を特定しましょう。 - 目標を3つの階層で整理する
「成果目標」「プロセス目標」「ビジョン」の3階層に分けて目標を整理し、自分たちが目指す先を明確にします。 - 専門性かチームの変化かを判断する
困難を解決するために専門知識が必要なのか、それともチームの関係性や視点の変化が必要なのかを判断します。 - 「緩和課題」と「根治課題」に分解する
困難に対して即座に対処する「緩和課題」と、根本から解決する「根治課題」に分け、どちらに取り組むべきか判断します。 - 目標そのものを変更する
何度も課題設定に失敗する場合、目標そのものを見直すことも一つの方法です。
2. 困難から学ぶ
レジリエントなチームは、困難を振り返り、同じ失敗を繰り返さないための教訓を言語化します。この教訓を形骸化させないためには、次の5つのアクションが必要です。
- 全体方針を決める
すべてのアイデアを実行するのは難しいので、リーダーが取捨選択し、重要な教訓を選定します。 - 役割分担を見直す
教訓を活かすために、チーム内の役割分担を見直すことも大切です。 - 教訓を習慣化する
教訓が日々の業務に組み込まれているか、定期的に確認します。 - 困難とセットで教訓を共有する
困難の原因やその影響を忘れないために、教訓と共に困難についても定期的に振り返ります。 - 知識共有の方法にこだわる
チームの状況に合わせた最適な場で、知識を共有し合います。
3. 被害を最小化する
困難に対する備えを整えておくことで、事後対応が格段に楽になります。困難を早期発見し、事前対策を行うためのアプローチを紹介します。
- “はやり病”をリサーチする
他のチームが直面した困難を把握し、自分たちにも同じ問題が起こらないように準備します。 - チーム内部のサインを察知する
大量離職やモチベーションの低下など、チーム内の問題を早期に発見し、適切に対処します。
事前対策の3つの方法
- “避難訓練”で持病に備える
過去の経験をもとに、チームが陥りやすい「困難」に備え、具体的な行動計画を立てておきます。 - 通常業務を手順化する
困難に直面しても通常業務が滞らないよう、業務手順を明確にしておきます。 - 頼れる外部専門家リストを作成する
自分たちだけでは解決できない問題が起こった場合に備え、外部専門家のリストを用意しておきましょう。
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