経済の話題

税金の概念が変わる!?お金の真実!累進性と逆進性を学ぼう!

はじめに

今回は、
税金の常識が変わるお金の真実について
書いてみたいと思います!

というのも税金の常識を変えたいという思いで
例えば税金は財源じゃないというお話です。

税金は財源じゃないと
急に言われても多くの皆さんはなかなかピンと来ないと思います。

ただ、思い切って複雑なところは簡単に説明して
スペンディングファーストの本質を
理解してもらえたらOKだと思っています。

所得税と消費税を比べてみる

実はこの2つの税金を理解すると
税金の本質がわかります。

まず、知ってほしい言葉として、
直接税と間接税そして
累進性と逆進性という言葉です。

それではまずは所得税と消費税が
どんなものか簡単に確認していきます。

まず所得税というのは
働く人が政府に直接納める税金です。

簡単に言えば、
給料や商売の儲けに対して課税されます。

そして所得税は
負担する人と納める人が一致している税金です。

このようなものを
直接税と言います。

文字通り負担する人が直接
政府に払ってるという意味になります。

一方で消費税について見てみると、
例えばコンビニで110円消費税込みのお買い物をしたとすると
コンビニの人は10円分を預かって納税します。

つまり税金を負担する人と納める人が違う、
こういったものを間接税と言います。
(国などはこのようなポスターなどで誘導しています)

ただ、正確に言うと消費税は
本当は直接税なので、
これについては別の記事で説明しますが、
とりあえずこの記事では
消費税は間接税だと思っていただいて大丈夫です。
(消費税は預り金でないという意見に私も賛同していますので)

ではこの消費税についてこれまでの
増税を見ていくと、
まず消費税は1989年から始まり、
最初は3%だったのが
1997年に5%に上がり、
そして2014年には8%、
2019年からは10%になっています。

しかもまだまだ上がるんじゃないかとも言われてます。

ちなみに消費税は 原則10%なんですが、
例外として食べ物と新聞だけは8%なんです。

これを軽減税率と言います。

なぜ存在するかと言うと食べ物は
私たちの生活になくてはならないものですよね?

そのため、
税金を軽くしてあげようというわけです。

ではなんで新聞も8%かというと
言論の自由は大切だからと言われています。

ただ、
実際はいろんな政治的な理由があるとされています。

それでは今度は
所得税の累進性について説明したいと思います。

累進性と逆進性

所得税には累進性という機能があります。
累進性とは給料が増えるほど、
所得税が伴って段階的に上昇する
という仕組みです。

従って、
高所得の人は、高負担。
低所得の人は、低負担となります。

この累進性によって
格差が縮まる効果が期待されます。

つまり高所得の人からは
たくさん税金を取って
所得が今は低い方からは
税金をあまり取らないので
2人のお給料の差が縮まるという効果があるわけです。

これが所得税の特徴です。

では一方で消費税の逆進性についても見てみましょう!

消費税は基本的に10%ですから
購入すればするほどかかる
わけです。

そこで低所得の方と高所得の方を比べてみます。

すると低所得の人も高所得の人も
買い物する量はそこまで変わらないんですね。

例えば食べ物をイメージしてみてください。

食べる量は同じくらいですよね?

するとお給料が多くても少なくても
消費税の負担は同じくらいということになるわけです。

つまり同じくらい買い物をして同じくらい 税金を払う、
これが消費税の特徴なんですね。

そのため、
高所得の方にとっては低負担
低所得の方にとっては高負担
となります。

これが逆進性のイメージです。

文字通り
累進性の逆になってますよね?

ということは消費税は格差を拡大させる効果があるわけです。

消費税は所得税と真逆の性質があるんだということを、
知っておいてください。

それからもう一つ不景気になると税金がどうなるか考えてみましょう!

不景気の時の税の作用

まずは 所得税です。

不景気のせいで突然お給料が半分になってしまったとします。

すると支払う税金は所得に応じて減少しますから、
所得税は不景気になると激減するという
特徴があるわけです。

つまりは、
景気の影響を受けやすいということなんです。

逆に言うと、
支払う税金が大幅に減るので助かるという事なんですね。

その分、生活が楽になって不景気から回復しやすくなります。

では、実際に所得税の税収を見てみると、
好景気の時にはどんどん増えていったことがわかり、
不景気になると減っていく
ものなんですね。

実際に景気が悪化する出来事のたびに所得税は減っています。

このように景気に応じて
ギザギザのグラフになるのが所得税の特徴なんです。

では同じように
消費税についても考えてみましょう。

さっきと同じように
お給料が半分に減ってしまったとします。

ただ、
買い物する金額ってあまり減らせないですよね?

例えば食べ物をイメージしてみると、
給料が半分になったからと言って
食べる量まで半分にはできません。

私たちは必要最低限の買い物をしないと生きていけません

だから、
不景気になっても税金の負担があまり減らないという特徴があります。

つまり消費税は、
景気の影響を受けにくいんですね。

別の言い方をすると、
不景気になったとしても消費税の負担は重いままだということです。

実際に、消費税の税収を見てみると、
まるで階段のように増えていってます

実は増税のたびに消費税は増えているんです。

さっきの所得税の ギザギザとは全く違います。

消費税は景気によって変動しにくいんです。

つまり不況であっても
税収が減らないんですね。

そして今では過去最高になっています。

引用:財務省 一般会計税収の推移

おわりに

良く安定した税収を。
のような発言で示されているのが、
消費税です。

ただ、これから、
税金とは何か?
お金とは何か?
について知ってもらうことで、
より興味、関心を持つきっかけになってもらえたらと思います。

今回はこのように、
消費税は不景気でも厳しい税金なんだと知っておいてください 。

無知はコストです!
情報を入れて効果的な選択を行っていきたいですね!